#4 ページ16
取り敢えず大暴走してる坊ちゃんを樹から引っ剥がす。
当の本人はむぅ、と俗に言えば可愛く拗ねていたがやってることは全然可愛くない。
「だって〇〇が樹のこと好きって言うから」
ふんっと言いながら右腕はオレ、左腕は慎太郎に確保されてる大我坊ちゃまと、真ん中にいるジェシーに、樹の隣に座ってる北斗。なんだよこの楽屋。カオスかよ。
その後話を追っていくと、どうやら大我の娘が樹のことを好きになったらしい。いや、なってしまったらしい。確かに俺が父親だったら1番勧めたくないけど。
「だからオレが樹になっちゃえば解決するかなーって」
「京本なんか怪しげなカルト集団にでもハマった？」
北斗がそう言うのも無理はない。いやマジで厨二病拗らせ過ぎだろ。絶対なんかよく分かんない召喚呪文とか唱えちゃってる系の痛い思春期男子みたいになっている。、、、いやいや冗談抜きで変に大我の目がキマってるって。マジで危ない顔してるコイツを誰かなんとかして欲しい。
「とりあえず落ち着こ、ね？」
「だぁいじょうぶだって！ほら、〜〜」
こういう時にいつも必ず頼りになる最年少組が宥め始める。そのタイミングで丁度スタッフさんが入りの時間を伝えに来てくれたりして、なんとか大我大暴走事件は幕を閉じた。
個人撮影が始まって大我が楽屋から出る。
そしたら樹がどかっとソファーに座り込んだ。
「あーーー、俺きょもに遂に殺されるのかと思った」
「ねぇやめてよ怖いこと言うの」
「でも意外と悪く」
「あーあーあー！！！何言ってんの！！！ほんっとマジで言霊って存在するから！！ていうかどんなへきだよ！！」
「、、はぁ、、、」
もう何一つとして収集がつかない。
今日もまた、あのお決まりのテロップで強制的に終わらせるしか選択の余地はないようだった。
「今日もSixTONESは平和です、、、。」
「AHAHAHA！こぉちなに1人でブツブツ言ってんの！！」
「つか高地聞いて聞いて！！俺昨日さぁ！〜〜〜」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 339人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：青林檎 | 作成日時：2024年1月9日 12時
