Je t'aime〜愛しの彼との短編集 (ページ15)

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「、、なんで樹なの？」

もしかして〇〇ってちょっと危ない男に惹かれるタイプなの？え、嘘だろ！？パパ将来が心配になっちゃうんだけど！この年からパリピヤンキー陽キャチャラい族代表みたいなヤツに惚れてるの？ダメだって！危険過ぎるって！！樹はちょっとおすすめ出来ないって！！！

俺が悶々と考えていたらAが爆笑しながら、

『〇〇はね、この間のテレビで樹くんが付けてた金色のネックレスに一目惚れしたの。で、それを付けてる樹くんのことも好きになっちゃったってわけ。』

と、言ってきた。いや笑い過ぎだろ！ぜんっぜん笑えないから！必死なんだけどこっちは！、、え、待って待って、てことはオレってネックレスに負けたの？パパだーいすきはネックレスによって樹だーいすきに変わったってこと？？えっ、うっそだろ、、
つかオレだって金のネックレスくらい用意できるから！！てか付けたことも何回かはあるじゃん！

『今じゃすっかり恋しちゃってるのよねぇ笑テレビに出る度釘付けで、、あぁそういえば〇〇が樹くんに久しぶりに会いたいって言っ』

「ダメ」

そして、悩みに悩んだオレは、一つの結論に至った。

〜高地side〜

「すみませぇーん、あとちょっとで確認終わるんでちょっと待っててくださーい」

スタッフさんから言われて、全員で楽屋に戻った。
久しぶりの6人での雑誌撮影が予定よりだいぶ早く終わりそうで、このままメシ行くか〜なんて話をしてた。

そこに、いつも元気で明るい慎太郎が

「ねぇ高地、どうしよ、、」

と何故か不安げな面持ちで話しかけてきた。何だ？と思って視線を辿ると

「ねぇ、樹、オレ、樹のこと、どうかしちゃうかも」
「え"っ、ちょ、きょも！？ナニ！？え！？！？！？」

立ってる大我が椅子に座ってる樹の胸ぐらを軽く掴みながら顔を引き寄せ、身体を背もたれに押し付けていた。

「慎太郎アレどうしたんだよ！？」
「俺も分かんないの！！」
俺らがコソコソ話していると北斗もそっとこっちに来た。
「高地なんとかしてきてよ」
「いや無理があるだろ！」

大混乱のオレらには目もくれず、樹だけを見続けている大我と、めちゃめちゃテンパってオロオロしてる樹。いやマジどういう状況だよ。

そしたらそこにトイレに行ってたジェシーが帰ってきた。

「え！！大我ナニやってるの！！まさか樹とソーユー関係ってこと！？！？AHAHAHAHA！！」

「今ばっかりはお前が誇らしいよ、、」

全くの同感だと俺も深く頷く。