Je t'aime〜愛しの彼との短編集 (ページ12)

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『え、じゃあ他の女の子もなにも、そもそも私と付き合い始めた時点ではいなかったって、こと、、？』

「そぉだって。あ、他のアプリも全部見る？」

『いやいや、大丈夫デス、、』

『、、、待って待って？じゃあ全く、全っく私に触れたことが無かったのももしかして、、』
「、、ふつーはいつからなのか、とか分かんなかったから。早くすぎて遊びだって思われたくなかったし。結局思われてたけど…。」
『じゃあ今まで本当の彼女に対する行動をしてくれてたのも、私が彼女だったから！？』
「そぉだっての！！」

『んふ笑あははは笑笑』
もぉー、と拗ねる樹くんと、今までの壮絶なる勘違いに笑いが込み上げてくる。

じゃあオレからも聞くけど！と樹くんに宣言されて慌てて表情筋を元の場所に戻す

「いつも出先でお揃いのなんかを買おうとすると断ってたのは？」
『他の女性の方々に知られて、クソ新入りがくたばれ！と刺されたくなかったです、、』
「大学で隣の席になるのを頑なに断ったのは？」
『それを見た女性陣に後ろから手榴弾を投げられないためです、、』
「、、俺が周りに付き合ったこと言って良いかって聞いたら絶対にダメだって言い張ったのは？」
『その情報が樹くんの他の女性方にバレて、スナイパーで撃ち抜かれるのを防ぐためです、、』
「お前はどこに住んでんだよ」

戦場じゃねぇか、と樹くんにツッコまれる。

あぁ、なんだ。

私、樹くんの彼女だったんだ。

「この場合、記念日ってどうなんの？あの告った日で良いのか？コレ」
『うーん、いいと思うんだけど、、ググってみようか？』
「こんな事例ある訳ねぇよ絶対、、あー、なんか気ぃ抜けた」

そう言って、彼はソファーにぐたりと沈み込んだ

確かに、こんなカップルいないわな、他に。心の中で大共感する。にしても、1ヶ月半すれ違ったままだったなんてもはや茶番でしかない。

「どうする？子供がパパとママの馴れ初め教えてって言ってきたら。オレ絶対言いたくないんだけど笑」

そんなの私だって言えな、、

『え！！？！？子供！？！？！？！？』

唐突に言われた子供、という単語に思わず目を見開いて彼を見る。

すると彼、田中樹はニヤリと笑って

「オレの恋愛、最初で最後がAチャンだから。」

オレのハジメテとラストを貰えるなんて贅沢だな〜と言い放った。

「苗字ランキング4位の世界へようこそ〜笑」
「打倒佐藤だな〜まずは53万人！！』

末永く、ヨロシク♡

、、、

『あぁ、終わった、、』