Je t'aime〜愛しの彼との短編集 (ページ2)

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その後も韓国アイドルの方々や、懐かしのクリスマスソングなどが続いた。

あぁ、これ聴いたことあるなぁとか、
この人達の曲だったっけ、とか。
無事に私も純然たる特番番組の視聴者になってしまった。

そして観はじめて大体７回目くらいのCM前、
司会の女性が、

「CMの後はSixTONESの皆さんでーす！！」

と高らかにCM振りをした。

テレビいっぱいに白色のスーツに身を包んだ、爆イケ集団が映し出される。

全員が全員ふざけているのに、ちゃんと物事の判別はきちんとついている。そこは本当に凄いなぁと思いながら、SNS上のリアルタイムの反応を眺める。

【きたー！！！】
【毎度お馴染みのカオスで草www】
【白スーツ着てんのになんでそんなヤンキーに見えるんだよ！！】

ごもっとも、笑と思いハートを押す。
共感しかない呟きばかりで見ていて楽しい。

テレビの中の彼はというと、さも楽しそうに正拳突きをしている。

、、、普通のアイドルじゃ考えられないけど。

数秒でCMに切り替わったが、ネットのスピードは衰えることなく、呟きがすごい速さで流れていく。

【北斗ガチビジュ良い！】
【マジでガチ恋になりそう】

そうでしょうそうでしょう。彼子どもの頃からイケメンだったんだから。なんて、少し調子に乗る。これくらいは許して欲しい。

そうこうしている間に、画面は切り替わって番組が再開していた。

「改めましてSixTONESの皆さんです！」

「いよいしょっ！！」
「いえぇい！！」
「せいっ！！！！」
「はっっっっ！！！」

、、、騒がしいったらありゃしない。

『白スーツ、、、』

良い意味で今回の衣装本当に似合ってる。
間違いなく良い意味で。
、、ド派手ヤンキー集団だなんて思ってないからね。

「ここでSixTONESの皆さんの、事前VTRがありますのでご覧ください！どうぞ！！」

随分と今回は尺あるんだなぁとなんともメタいことを考えながらVTRを見つめる。生でVあるってちょっとSixTONES凄すぎやしないかい？と思ったがそれはきっと彼らがどんどんスーパーアイドルになっていっているからなんだと気づいた。
そんなことを考えていたら気づいたらどんどん進んでいて、意識を慌ててテレビへ戻す。

「えー、続いては松村さん！」
「はいはいなんでもどうぞ？」
「先ほど田中さんにもお聞きしたのですが、何か借りたままにしてしまっているものってありますか？」
「借りパクしてるものかぁ〜、え〜なんだろ。高地のこけしとか？」
「貸したことねぇよ！笑」