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今日は新しいドラマの撮影と雑誌の撮影。



今回のドラマはアクロバティックなシーンがとても多いから、撮影も大変。



バク転なんてできるのが当たり前のようなドラマ。



子供の頃から培ってきたアクロバットをお仕事の中で使えるのはとっても嬉しい事。




「本番いきまーす」




監督の声で準備する。


これから撮るシーンはバク転を二回してからのバク宙。


涼 介とのライブでもこんなのしょっちゅうみせてるし、番組内でも披露したことがあるから大丈夫。






「いきます。3、2、1」








あれ…





もう撮影に入ってるのに。



昨日よりも、目が…視力が悪くなってる気がする。




「どうしたの、知 念君?」




「あ、いえ…すみません」





僕はいつのまにかアクロバットが怖くてできなくなっていた。



視界が少しぼやけていて、視野も狭い。





監督の声でもう一回やってみる。



だけど、助走までは問題なしに行けるのに肝心のバク転、バク宙ができない。



どうしよう…。





「知 念君、体調悪い?」



監督がまた話しかけてくる。



「あの…急に視力が悪くなって、視野が狭い感じがするんです。なんか霧のような靄のようなものがずっとかかっている感じで…」



相談したら、これからの演技に影響が出る前に病院に行けと言われた。





撮影は中断してマネージャーに送ってもらい僕は病院に行くことにした。

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作者名:梨香 | 作成日時:2017年12月10日 23時

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