【REBORN!】最恐なお姉ちゃん。-7- (ページ6)

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195話ページ6

man side

女の言葉と共に爆発音が鳴った。それが妙に耳に響いて、視界には赤い火花が散るのをスローモーションの様にゆっくりと散るところが見えた

驚きのあまり、何度も瞬きを繰り返した。

何故だ？

なぜ、

何故住人達は驚いていない？

あれだけの煩いほど爆発音が響いたというのに、ここから見えるそいつらはその音に見向きもしない。

なにが、どうなっているんだ。

｢っ！｣

もう一度、女を見た。

背中を俺に向けている女の隣に、男と女が左右に立っていたのだ

｢A様ぁ、頼まれていたモノをお届けにまいりました♪｣

｢ついでに、”この他人”も｣

ドサッ。と音を起てて何かが地面に落ちた。

男が落とした何か、とは俺がよく知る人だった

｢兄貴！｣

少し黒焦げた、俺達三人兄弟の次男。

恐怖で動けなかった体をお構い無しに無理やり体を動かし鬱むせで動かない兄貴の傍に駆け寄った

｢兄貴っ！おい兄貴しっかりしろよ！！｣

ユサユサと兄貴の体を動かすが、一声に起きる気配はない。まさか、と思い兄貴の腕の脈の所に手を当てると、動いてはいた。

生きていることに一安心するも、突然現れた2人の男女を今出来る精一杯の力で睨んだ

｢なーんですかぁ～？言いたい事があるのならハッキリその口で言ってくださいよぉ｣

｢っ兄貴に何をした！｣

｢私達は何もしていませんよ？ここを通りかかった時、この男が持っていた壺の中に手榴弾が入っていたので爆発した後に拾ってきただけですよ｣

｢いや見てたのかよ！？普通は手榴弾入った時点で助けろよ！！｣

｢何言ってるんですか？犯罪を犯した人を、なぜ助けないといけないんです？｣

｢なっ...｣

先ほど女に見せていた笑顔は急変し、俺を見下ろす目の前のピンクの女は笑って入るが目は笑ってはいない。

｢そもそも、アンタ達がスリなんてしなかったらこんな事にはならなかったじゃないですか。そしたら私もあんな男の所にも行かなくてすんだし、A様の手も使わなくて済んだのに。｣

そういった女は、頬をぷぅとおおきく膨らました。

俺は、呆然とその女の話を聞くことしか出来なかった。いや、それしか出来なかったから

女がピンクの女から受け取った大きな茶色い封筒から取り出した白い紙を見終えると、女は口を開いた。

｢一樹、｣

｢はい｣

一樹と呼ばれた男は、無表情のまま女の横に立つと、

｢もう一匹、連れてきて｣

｢直ちに｣

女の言葉に素早く反応して、...消えた。

視界から、消えたのだ