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目を覚ませばいつもと何一つ変わらない風景。窓は開けられないようになっており、日差しも入ってこない。ふかふかのベッドにふかふかのクッション。シワシワのシーツ。ベッドの周りには彼好みのブランド物の服が散乱している。いつも彼は朝から昼間まで仕事をしていて夜になると帰ってくる。時計をみるともう昼間だった。一体私は何時間寝ていたのだろうか・・・。
私はズキズキと痛む腰に手を当て一生懸命ベッドから降りた。震える足をなんとかコントロールして玄関の方へ向かう。ドアノブをガチャガチャ開けるのが私の日課になっていた。もしかしたら彼が鍵をかけ忘れているかもしれない。初めの頃はそんな期待を胸に抱いていた。けれど、彼が鍵をかけ忘れるなんてことは1日もなかったはずだが・・・。
________________ガチャ__________________
その音が聞こえた瞬間私の胸がドクンッと跳ねた。まさかドアが開くなんて・・・。自分でも薄々諦めていたからビックリだった。私は唾をゴクリと飲んでそのままドアを開けた。
部屋の外に1歩足を踏み入れた。見慣れない赤いカーペットと白い壁。廊下が長く部屋がずらりと並んでいた。私の腰は痛かったが外に出れるとなるとこの痛みなんてちっぽけなものだった。私は今出せる全力で廊下を走って行った。廊下の突き当たりがみえてくる。私は最後まで全力で走った。それなのに・・・。
「何してるんだぁ?A」
その声を聞いた途端頭が真っ白になる。彼は仕事でいるはずないのに・・・。まさか・・・。
「お前のこと試したんだよ。まさか本当に引っかかるとはなぁ」
『ご・・・ごめんなさいっ!!』
彼の笑顔は私にとってこの世で1番怖かった。
「謝って許されると思ってんのかぁ??!!??」
すると彼は私の腕を力強く引っ張り部屋に連れ戻そうとしてくる。私は恐怖で手に力が入らなかった。
部屋に戻りドア鍵を閉める。そのまま彼は私を乱暴にベッドに投げた。
ただでさえ腰とか痛いのに乱暴にされるからもっとズキズキし始める。
「さぁ、どうして欲しい・・・?」
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@ - これで終わりですか?(11) (12月11日 23時) (レス) @page11 id: d21974408e (このIDを非表示/違反報告)
いちご丸 - 病みはるちいいうぃいい (9月2日 16時) (レス) @page11 id: 7e45dba670 (このIDを非表示/違反報告)
あああああ - 共依存的になってきたああああ最高うううう病みはるちいいいいいい (2021年8月30日 16時) (レス) id: e3414a79a5 (このIDを非表示/違反報告)
わをん(プロフ) - 弥生ちゃんさん» 病み春千夜最高にいいですよねぇ!!閲覧ありがとうございます。 (2021年8月26日 17時) (レス) id: c24f4f2318 (このIDを非表示/違反報告)
弥生ちゃん - 病み病みなのかな?このはるち最高です! (2021年8月26日 0時) (レス) id: 91d204e144 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:わをん x他2人 | 作成日時:2021年8月21日 15時