ドライな恋

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「へぇ〜すご〜い！かっこいいんだけど！」



「ねぇもっと聞きたいです！おもしろい！」






女の子たちの甘くて溶けそうな声が響く店内

都内にあるキャバクラ Rin では今日も多くの男性客とキャバ嬢達で溢れかえっていた

今日はとあるキャバ嬢の誕生日パーティが開催されており、彼女の常連客はここぞとばかりに気合を入れシャンパンを追加していく
全ては彼女の笑顔の為。Ｎｏ．1キャバ嬢として、都内では有名な女の子


「○○さんからソウメイブラック頂きました〜！」




A「わ〜！ありがとうございます〜！ほんとに嬉しい！○○さん大好き！」



「Aがこうやって喜んでくれるだけ、俺もっと頑張れそうだよ」



A「ねぇほんとに優しい〜、写真撮ろ？」




黒服「あっ、じゃあ僕が撮りますね！タワーの前で撮りますのでこちらに！」



シャンパンタワーが積み上げられた目の前で、先程高級なシャンパンをおろしてくれた常連客の隣でこの店で誰よりも輝いている笑顔を見せるA。



売上1位のキャバ嬢はみんなから愛され、お金を稼ぎ、
何も文句のない生活を送っているのだった



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A「ほんとありがとね！また来てね、待ってる！」



先程の常連客の見送りを終えた後、この店に初めてだというお客様が待っていた


黒服「Aちゃんあの席お願いします」



A「は〜い！」




席に向かう途中でも彼女は他の席の客の目を引く。
容姿も美しく、女性らしい、いやしくないほどの色気を保っていた




A「お邪魔しま〜す、Aですっ」



いつもの様に席に座ると、男4人で来店していた



既に席に着いていた女の子たちに混ざり、会話をする




「うわ、めちゃくちゃ綺麗っすね…、顔ちっさ」



A「ありがとうございます〜！お兄さんもさっき見た時背高いなって思いました！」



「いやいや、俺は全然、」



A「何さんですか？」



「あ、井口理です。理由の理って書いて、さとる」


A「理さん！来てくれてありがとうございますっ」



「そういえば、なんか今日誕生日なんすよね、？……おめでとうございます。」



A「そうなんです〜ありがとうございます！！」


「知らなくて、なんも用意出来てないです…ごめんなさい」


A「いやいや全然いいんですよそんなの！」






黒服「Aちゃんちょっと…」



A「あ、は〜い」

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