白犬と黒猫、あとわたし。

５ きづいたら 【マホトｓｉｄｅ】 ページ7

『あいつら〜』


動画で使うモノを、ホームセンターに買いに行かなければならなかった


てっきり誰かが行ってくれると思っていたけど、話しているうちに俺が行くことになった


次は絶対他の誰かに行かせよう...


そう思いながらゆっくり歩いていると、目の前を野良猫が横切った


「にゃ〜」


かわいいな...


ついしゃがんで手招きすると、人懐っこい猫はすぐに寄ってきた


その猫を撫でながら癒されていたとき、


「にゃー...」


猫は急に太陽の方向を向いた


『ん、どした？』


つられて俺も太陽を見たときだった


『赤い...』


太陽が赤く染まっていた


子供のころ、クレヨンとか色鉛筆で絵を書いたとき、だいたいの人は太陽を赤で描くと思う


でも、そういう赤じゃない


吸い込まれてしまいそうな、不思議な赤色


ちょっと赤紫に近いかな。


そう思って、ついじっと見ていると


『...っ！』


太陽が眩い光を放ち始めた


くらくらして、視界がぼやける。


そして...


俺は、その場に倒れてしまった

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