9人の小人 (ページ21)

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ソファーに渡辺を下ろすと、本居は床に座って目線を合わせる。

本居「なんでよりによって私の持ってるポスターが選ばれたんでしょうねぇ？」

渡辺「…俺らはお前でよかったけどな」

本居「ｳｷﾞｬｯ！デレですかっ！？」

渡辺「少しは真剣に聞けっ！！！」

本居「んふふ(笑)…私、思ったんですけど」

渡辺「…ん？」

本居「私はこんな田舎に住んでますから今の状況はあんまり分かりませんけど、こっちまで届く雑誌やテレビ出演がぱったり途絶えてるんです。存在自体がないことにされちゃってるのかなって思うんですよ。」

渡辺「は？」

本居「いやあくまで憶測ですし、実際にちゃんと仕事をしていた記憶がある皆さんが小さくなってポスターから出てくる事自体がイレギュラーすぎるんですよ…なんらかの原因で記憶がそのままある状態でポスターの住人として小さくなって出てくるってなると、それ以前のことを知ってる人がいると急に9人全員いなくなったって大騒ぎになるけど、むしろ記憶が抜け落ちたみたいに静まり返ってるんです」

渡辺「いや…わかんねぇ…」

本居「んふふ、阿部ち、阿部くん呼びます？」

渡辺「おい」

本居「いやいや大丈夫ですよ！？(笑)」

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