9人の小人 (ページ20)

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■ ページ20

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固まっていた渡辺がやっと逃げ出し、叫ぶ。

渡辺「しつこいっ！そう簡単に触ってんじゃねぇっ！！」

本居「ご、ごめんなさいっ！ちっちゃくなったとはいえ本物のツルツルスベスベモチモチのお肌が目の前にあったのでつい気になってしまって…(早口)」

渡辺「っ……」

オタク特有の早口に圧倒されつつ、話の内容に嬉しくなってにやけが抑えられていない渡辺。

本居「はいっ、私の手の上で良ければどうぞ」

渡辺「おう、ありがとう…」

差し出された両手に恐る恐る乗ると、目の前には大きな本居の瞳。

本居「こう見ると本当にちっちゃいですねぇ…かわい」

渡辺「…ごめんな」

本居「へ？何がですか？」

渡辺「初めはしばらく隠れてたけどさ？お前が帰ってきたタイミングで俺がまぁ、見つかったからさ。お前もさ、わざわざ毎日家出たり大変だよなって思って」

本居「いやっ、あのっ、むしろありがとうございますというかご馳走様ですというかこちらこそごめんなさいというかっ！！！！」

渡辺「いや危ねぇ降ろせっ！！」

本居「あぁぁぁごめんなさいっ」

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