9人の小人 (ページ2)

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数日後、本居は忙しなく動いていた。

昨日たかきやから電話が入り、明日渡せるからね、と伝えられたそうだ。

本居「財布持ってスマホ持ってトート持って…窓閉めたテレビ消した電気はつけてないコンセント抜いた…よし！」

本居「行ってきまぁす！！！」

本居「ま、私1人なんだけど」

そんな事を独り言で言いながら玄関の鍵を閉める本居。

前カゴにトートバッグを軽く投げ入れ、自転車に跨り、たかきやを目指す。

先程から何度も出てくる“ たかきや ”とは、ここの集落にある1番大きな雑貨屋だ。

ここに来れば必要な殆どは揃うと言ってもいいだろう。

本居がここに来てから1番に店主と仲良くなったおかげか、たかきやは生活必需品の他にオタ活でも買い物に来ていた。

本居「こんにちは〜！本居来ましたよ〜！」

扉を開けてカウンター奥の個室に声をかければ、店主が2冊の雑誌を手に出てくる。

はわぁ〜！！！、と思わず声が出る本居に店主も満足げに微笑む。

慣れた手つきで勘定をし、こちらも慣れた手つきでお金を払う。

そうすれば手元に来る2冊の雑誌。

家主はたかきやでルンルンにお買い物中だが、実際に家では考えられないような出来事が起きていた。

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