4.練習後の日課になった。 ページ4
〈チャニョルside〉
例えば運命の出会いとか、
そういうの信じるタイプではないほう。
CY「俺とAは…。」
今から5年も前。今にも雪が降りそうな冬の日。
SMの練習生だった俺は、疲れた身体を少しでも
癒すために、事務所近くのカフェに寄った。
CY「あ、珈琲で。」
なんだか笑顔で言う気力さえないほど疲れてて、
自分でも驚くほど気だるげな声が響いた。
「かしこまりました！」
今の俺と正反対の元気な声に、目を傾ける。
メニュー表に釘付けだったのを惜しく思うほど、
注文を受けてくれた彼女は綺麗だった。
「お待たせしました。」
コトン。
白くて細い綺麗な手が珈琲を置いた。
「本当は20時に閉めるんですけど
今日は残っているの私だけなので、
ゆっくりして行ってくださいね。…では。」
時計を見れば、19時53分。どうりで客がいない。
CY「ありがとうございます。」
そう答えて微笑むと、あ！と声が。
CY「？」
「ちょっと待ってて下さいね。」
彼女はそう言って厨房へ駆けていった。
あの子どっかでみたことあるような気が…。ん〜。
「これ。残ったもので申し訳ないですけど。」
戻ってきた彼女の手には、フォンダンショコラが。
CY「え！？良いんですか！！」
「ここまで持ってきといて、駄目なんて言わないですよ？」
CY「ありがとうございます！」
…それからあの美味しいフォンダンショコラと
珈琲は、俺の練習後の日課になった。
「あ！今日もいらっしゃったんですか！」
時刻は決まって、閉店前の19時。
CY「珈琲とフォンダンショコラで。」
「ふふ、いつもありがとうございます。」
そう、この笑顔が見たいがために来ている。
「ほんと好きですね、あ、えっと、お客さま。」
俺の名前が分からないからそう言ったんだろう。
CY「チャニョルです。」
「え、あ！Aです！」
CY「あははは笑 そんな焦らなくても。」
それからはチャニョルさんと呼ばれた。
俺もAちゃんと呼び返した。
「実は私、ここの近くの事務所で練習生をしている兄がいて…。」
何十回めかの来店の日、珍しくoffのAちゃんが
珈琲を飲んでいて。
相席していい？と聞けば笑顔でどうぞ！と返ってきた。
CY「この近くってことは、俺と同じ事務所かも！」
「え、もしかしてそのチャニョルさん？」
CY「どのチャニョルさん？」
「あの、私の兄、ルハンって言う人で。それで、」
ルハン？
CY「る、ルハニヒョン？」
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ふまけん*たわー(プロフ) - 更新頑張れー！ ルハンのことを書いてくれる人がいて嬉しいです！！ (2017年12月26日 19時) (
レス) id: 3ff23f2807 (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - nanaさん» コメントありがとうございます！更新頑張ります(>_<) (2017年12月18日 23時) (レス) id: 17fd282ba2 (このIDを非表示/違反報告)
nana(プロフ) - 忘れるとこやばすぎ-w-w更新ファイティンです！ (2017年12月18日 22時) (レス) id: ac99598de0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：林檎 | 作成日時：2017年11月14日 10時
