絶対服従【ｄ！】 (ページ5)

今日:1 hit、昨日:4 hit、合計:485 hit

Episode．4 ページ5

･

そんなこんなで長いようで短い入学式が終わった。

「ねぇ、Aって呼んでもいい？」

彼女が帰る支度をしている時、隣の席のルマ・ローレンに話しかけられた

「えぇ！もちろん！！」

「そういえばAって家ここら辺？」

『私はここら辺に住んでないの。電車で1時間半近くかけて通学してるのよ。』

「え、そうなの、、じゃあ一緒に帰れないね…」

「私駅のある方の反対方向だし、学校に近いし……」

『あら、そうなの…』

彼女はどんなに表情、姿をしていても美しい。

少し困ったその表情すら周りを魅了するであろう程だ。

『じゃあ校門の方まで一緒に帰りましょ？』

そんな他愛もない会話を彼女らはして校門へ向かう。

彼女は、一瞬前の席の彼を見てルマと帰って行った。

「これからのテストとか心配だよね___」

『普通の学園と違って学問に加え魔法や運動神経などの試験もあるものね…』

「、ねぇ」

「あそこにいるの生徒会の人だったよね？」

校門の門に寄りかかり佇んでいる男。

その男は、

青い髪。標準よりほのかに高い背丈。すらっとした手足。

青いカーネーションを浮かべる瞳___

あぁ、なんて儚いのだろう＿＿＿。

「あの人…たしか“ウツ･アルウィン”って人だったはず……」

『へぇ…そうなの。』

『あの人、彼女がいるのね。』

Aの目にはその男が1人の可愛らしい女の子に話しかけられ、どこかに消えていく姿が見えた。

「生徒会の人たちはみんな顔がいいもんね」

「あの女の子も可愛かったし。」

『ふふ__えぇそうね。』

そう彼女はうわ言のように話すと、不敵な笑みを浮かべた＿＿