とらがーる2 〜貴方はJr.のお姫様！？〜

心強い兄たち2（6月15日） ページ22

PM 2:50 開演10分前


樹「あ、きたきた」

舞台袖で準備しながらお喋りしていた樹の目線の先には、さっきまでソファで寝ていた涼と一緒に向かってくる瑞稀の姿が。

貴「どう？」

橋「余裕〜」ピースしてくるけど顔赤め

貴「いやどう見ても余裕じゃないでしょ笑」

樹「お前出番まであそこの椅子に座ってろよ」

橋「うん」


そう言って椅子の方へ歩いて行った橋本涼。でもやっぱり心なしかフラフラしてる気がするのは私だけじゃないはず。座ってからも下向いて辛そう...


井「はしもっちゃん強がって俺が何言っても聞いてくれないんだよね笑」

貴「これさ、ほんと大丈夫かな？」

樹「かんっぺき無理してるな。最後まで持つかな」


そんな不安の中で迎えた午後公演。出番前のAと、出番後の樹、ふっか、だて様が見守る中、さっきまでとは別人のようなキラッキラな橋本涼が舞台に立っていました。


深「さすがだね〜」

貴「なんかいつもの涼と違って見える笑。シンプルにかっこいい」

樹「あいつらしいわ笑」


そして無事舞台からお出迎えです。Aは飲み物とタオルを持って袖口に待機。
橋瑞が戻ってくるとこっち側はお疲れの拍手。

貴「おつかれさま〜。はいお水！」

橋「ハァ、ハァ、ハァ........今いい...」

貴「すごい汗なのに飲まないと倒れるよ」

橋「飲めない..から....」

深「とりあえず座ってな？ほら椅子」

館「なんだったら酸素吸入のやつそこにあるから使っていいよ」

橋 コクンッ

貴「じゃあ私はいったん行ってきますわ」

樹「そんな軽いノリで行くな笑」

ーー

なんとかカーテンコールまで持ちこたえて、舞台上から戻ってきた涼。だけど戻ってくるなり私の肩に手をついて息を整えてる姿は本当に辛そう......

貴「お疲れ様〜！楽屋もどろっk...

橋 シュルルルルル...ストン(地面に座り込む)

貴「え？え？大丈夫？ちょっとまってどうしよ」

隣で付き添って背中をさするだけで、もう焦っちゃって何にもできない...

そんな時に、救世主が！

樹「おい橋本ー。楽屋まで歩けるかー」

橋 フルフル

深「じゃあ連れてこっか」

樹「俺おんぶしてくからふっかは橋本の荷物まとめて持ってきて」

深「りょうかい！」

そして、行くぞと言って涼を簡単そうにおんぶして楽屋の方に戻っていく樹とその横を歩くふっか。

井「2人に言っといてよかったね」

貴「うん。流石だね〜」

どんな時も心強いお兄ちゃん達に囲まれている幸せな三銃士でした。

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