【歌い手】いつもと違う私の生活 (ページ2)

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2話ページ2

塾についてからは勉強に集中していたのだが

どうやら疲れて寝てしまったらしい

先生が起こしてくれて気づいたのだが

時計の針は22時をさしていた

そして机には

[ごめんねAちゃん！

今日用事あって先に帰ります！]

と書かれたメモがあった

起こしてくれたっていいじゃん←

と内心思っていたが

これもこれで私の眠りを邪魔しないように

してくれたんだと思って荷物をまとめた

先｢迎えは来るの？夜遅いし先生送っていくよ？｣

『ここから近いとこに家あるので歩いて帰ります!

今日もありがとうございました！』

いくら塾の先生とは言えど

迷惑はかけたくないからと思いながら

家が近いと嘘をついた

先｢そうなの？じゃあ気をつけて帰ってね！｣

『はい！さようなら！』

塾を出ると外は真っ暗で少し怖かった

が、イヤホン付けてればなんとかなるっしょ！←

ふと空が気になり空を見上げると

雲に隠れていたであろう

大きな満月が顔を出していた

『綺麗…』

私は思わず立ち止った

すると

ｷｬｰｰｰ!!

甲高い女性の叫び声が聞こえた

それもここから近い

電柱に身を隠しながら覗くとそこには

首から血を流している女性と

女性の首に噛み付いている男性の姿が見えた

(もしかして…吸血鬼？)

まさか、ね、

恐怖で脚がすくみ、ここから逃げようとしても

自由に動くことが出来ない

ｺﾞﾄﾝｯ

気づけば手に持っていたスマホを落としてしまった

ゆっくり前を見るとこちらを見ている男性と

先程まで生きていたであろう女性の

息絶えた姿があった

(やばい)

これは逃げるしかない

そう思い立ち上がって逃げようとすると

後ろにもう一人の男性が立っていた

？｢どこに行ったかと思いきや、

こんなとこにいたんですね？そらるさん｣

そ｢バレちゃったか、まふに

見つかるとは思わなかったよ｣

ま｢そんなに僕の事を馬鹿にしないでくださいよw

それより…この子、どうします？｣

そ｢んー、見られた以上放っておけないからなぁ｣

ま｢いっそ襲って記憶なくせばいいんじゃないです

か？｣

そのやり取りを聞いていると

遠くからパトカーのサイレンの音がした

そ｢あーあーもう来たのか｣

ま｢時間もないですしいっその事…｣

(ｶﾞﾌﾞｯ)

痛っ…

初めての感覚だった

血がどんどん吸われる感覚

それから少しすると私は意識を手放した