志摩ちゃんうふふ。 (ページ7)

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職権乱用？ページ7

かんぱーーい！！
そんな声が響いてからどれぐらい経っただろうか。
A、莉桜、そして大学の友達3人の計5人で呑んでいた。駅から少し歩いたところに、居酒屋ながらもオシャレで美味しい所が新しく出来たと知り、早速来たのだ。

まぁ、そりゃお酒が進む訳で。

「A、あんた飲み過ぎじゃない？大丈夫なの？」

『大丈夫だよ～』

「今日は志摩さん仕事？」

『うん』

「えっ、志摩さんてAの彼氏？」

「莉桜会ったことあるの？」

「うん。警察官やってて、顔も悪くないよねー？」

『悪くないじゃないかっこいいの！世界一かっこいい！！』

「あーはいはいそうだねー」

「でも警察官って忙しそうだよね」

「休みとか合わなさそー」

『でもぉ！偶に合う休みが、すっっっごく、たのしい！』

「酔ってんね」

「酔ってるね」

「あー！私も彼氏ほしー！」

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「A！ほら帰るよ！」

『んー…』

「ご馳走様でしたー」

「はーい気をつけてねー」

完全に潰れたAを莉桜が肩に担ぎ、5人で駅まで送る。残念ながらA以外はフリーな為、迎えに来てくれる王子様など居ない。最も、莉桜は彼氏いらない派の人間だが。
時刻は午後11時を指している。駅近と言ってもこの時間は人通りが無かった。

「ねぇーお姉さんたちーどうしたのー？」

とまあ、こんな輩が出没してもおかしくない訳で。

「あれ？お姉さん潰れちゃってるじゃん！大丈夫？俺ん家近いからさ、そのお姉さんだけでも俺ん家で休ませた方が良くない？ほら、お姉さん達だけじゃ大変でしょ？」

莉桜は思った。男はこんなにも馬鹿なのかと。そんな誘い文句でついて行く女が居るか。

「いえ、大丈夫です」

「そんなこと言わずにさぁ～、ね？」

「ね？じゃねぇよ。暇か。暇なのか。さっさと帰って寝ろ。」

生憎、莉桜はAのように思った事を我慢するタイプでは無い。だから今思った事を全て口から出してしまった。それがいけなかった。

「は？んだよお前。調子乗ってんじゃねぇぞ」

怒った男がAの莉桜に掴まれてない方の腕を掴み、引っ張ろうとしてAがもたつく。
莉桜もその他の友達も流石に力では勝てない。そう思った時。

「はーいストップねー」