あなたのトリコ！【ラブライブ！】

分からないの？ 矢澤にこ ページ1

『よし帰ろっか』

「Aありがとう〜！おかげで分からない問題もスラスラ解けたわ！」

『えへへ。いつでも頼ってね』


放課後の教室。
にこが分からない問題があるから教えて！と涙目になりながら懇願してきたので、誰もいない教室の中、適当に机を向かい合わせにしてう〜んと唸るにこを相手に数学の問題を教えてあげた。
外を見れば部活動中の部員が運動場を走っているのが見える。


『にこ、また授業中寝てたでしょ？』

「なっ、仕方ないじゃないの！眠かったんだから…！」

『ふふ、いつもお疲れ様だよ』

そう言ってにこの優しく頭を撫でる。
私よりも少し身長が小さいにこはとても頭を撫でやすい。こんな小さい体で姉弟のお世話をしているのだから一人っ子の私にとってはとてもすごいことだと思う。

「い、いつまで撫でてるのよ……」

『だめ？』

「別にだめじゃないけど。恥ずかしいのよ。Aに撫でられるの」

『もしかして照れてる？』

「分からない！？Aに撫でられるのはなんか…こう…、その…ドキドキするっていうか……」

『え、』

「あー用事思い出したから先に帰るにこー！」

そう言ってその場から一目散に駆け出して言ったにこ。

『え、ちょっ、一緒に帰るんじゃないの？！ちょっと待ってよー！』

私も後を追いかけようとしたけど、もうにこの姿はない。
用事ってなんの用事なのだろうか。

やっぱりメイド服♪ 唐可可→

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