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クリスマス、きみと ページ9

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「さすがクリスマス。寒いね、」なんて2人分のマリトッツォのはいった袋を揺らしながらイルミネーションを見ている隣でからりと笑うAに胸が高鳴る。らしくないらしくない、とAの頬を軽く撫でると、嬉しそうに頬ずりしてくるもんだから、いつも余裕ありげだとAが文句を言う辻󠄀さん、心臓が持ちそうにないですよ。 ( ニッポンの社長 辻󠄀 )



「かに道楽」「行かないですよ」「うそお」と下らない会話を交わすこの時間がなんやかんや好きだったりする。「クリスマス、最近の若者がしてるような事してあげれんくてごめんな」、なんてケーキを買って謝ってくる堂前さんだから、まあ、仕方ないなあ、許してあげる。 ( ロングコートダディ 堂前 )



「カメラ回ってますよ」「なんでですか」今日は特別な日だから、とケーキにロウソクを立てて、「メリークリスマス！」なんて言う櫻井さんだから好きだな。枕元に置いてあったプレゼントもあなたでしょ。カメラ越し、嬉しそうに「Aさん、いつもありがとうございます」と笑う。いつもデジタルな櫻井さん、今日はアナログにいきませんか。 ( 衹園 櫻井 )



「お酒呑まれへんAにシャンメリー」「なめてるやん」がさ、と渡されたコンビニの袋にはシャンメリーとビールがひとつずつ入っている。「ちょっと前の俺やったらクリスマスなんて15人くらい抱いてたわ」「どんだけ暇やねん」「今はAひとりだけやでって意味」そう笑うリリーさんには、一生敵わないかもしれない。悔しいなあ、だいすきだよ。 ( 見取り図 リリー )



「あ！国ちゃんずるい！苺！」「Aちゃん好きなもの最後に食べる派でしょ？俺みたいなずるいやつに取られちゃうよ」ずるい、と駄々を捏ねていると「なあに、じゃあ口移しであげようか？」なんて意地悪そうに舌に乗せた小さな苺を見せてくる。「…いや、じゃあいらな」そう言うまもなく唇を奪われたのは、別のお話。 ( ランジャタイ 国崎 )



「…ごめん、安いサラダで」「いいよ全然、高いサラダってそもそもなによ」コンビニのサラダにコンビニの小さいケーキにチキン。クリスマス当日に急遽休みがあったのでこじんまりなパーティーだった。「永見くんとならデパ地下にだって負けてないぜ」「ふふ、そうだね、Aちゃんの言う通り、確かに負けてない」嬉しそうにチキンを頬張る永見くんが、大好きだ。 ( カベポスター 永見 )



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