愛をもらう ページ6
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「へ、」
「ごめん、かっこつかんくて。だから、一緒に住んで、ちょっと経ったら俺と結婚してほしいねん」
「…え、え、いいんですか」
「ええもなにも、Aがいいからこう言うてんねんで」
「辻さんのお誕生日やのに、わたしが貰いっぱなしで」
「俺もいつもAから幸せいっぱいもろてるから気にせんでええよ。返事、聞かして」
「勿論です、よろしくお願いします、！」
「……はあ〜〜、緊張した、マジで」
そういえばこういう、辻さん。断るなんてことは有り得ないのに緊張した、とため息と共に髪をぐしゃぐしゃにしてしまう辻さんがたまらなく好きだ。
結婚の約束と、同居。頬が緩んで仕方なかった。
「それで、一緒に家に帰ってくれへん？」
「今日ですか！？」
「今日。あかん？」
返事がノーなわけがない。辻さんの手を握り、身体を寄せると嬉しそうに指を絡め返してくれる。
いつも呆れるほど、頭にくるほど頭にいるのは辻さんだ。いつも突拍子のないことを言う彼にとても惹かれている。
自分の誕生日なのに、恋人に幸せを分け与えすぎてしまうところも、大好きで。
「お誕生日、おめでとうございます」
「あ、やっと言うた」
「ありがとう言いなさい」
「おかんか。ありがとうな。…ほら、帰るで」
ふざけた愛しさを味わったまま、辻さんの家路を辿る。幸せとはきっと、こういうことを言うのだ。
違ったとしても、わたしたちの幸せはこれで十分である。
「帰ったら誕プレはAやな」
「はい？」
「こんな時間やから声抑えてな、苦情くるから」
「…は！？」
「え、何。ええやん誕生日やねんし、家来るねんからそれなりの覚悟はあるやろ」
「や、やっぱ帰る…、」
「逃がしませーん。大人しくしな優しくせんで」
「……はなからそんな優しくする気ないくせに！」
「バレた？」
さっきまでの寒さは一転して体の芯からあつい。これから何年も何十年も、しわだらけになるまでこの人にきっと首ったけなんだろう。
それもきっと、悪くない。
「誕生日ってずるい」
「ほな帰るか？」
「な、また意地悪言う！」
「はは、ごめんて」
こう、軽口を叩き合いながら。
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ちゃむ - 初めまして！今もリクエスト受け付けていらっしゃったら、ガクさんと眼鏡の後輩夢主のお話が読みたいです〜〜！2人ともが恥ずかしがり屋さんだけど2人ともが頑張るみたいなものだと嬉しいです！ (2022年1月19日 20時) (
レス) id: a0ffb3aa64 (このIDを非表示/違反報告)
いたう(プロフ) - ガクさん最高です！！！真空嬉しいです…！！！ (2022年1月11日 18時) (レス) @page13 id: 1611f7bf79 (このIDを非表示/違反報告)
伊藤(プロフ) - うにじま。さん» 本当ですか！！。めちゃめちゃ嬉しいです…！これからも何卒よろしくお願いします……！。 (2022年1月11日 18時) (レス) id: 31619474bd (このIDを非表示/違反報告)
うにじま。(プロフ) - ありったけの首ったけ！最高です..（；＿；） (2022年1月11日 11時) (レス) id: 32339675a3 (このIDを非表示/違反報告)
伊藤(プロフ) - ayuminmachatadaさん» わー！ほんとですか！よかったです…！！これからも何卒よろしくお願いします！。 (2022年1月11日 10時) (レス) id: 31619474bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊藤 | 作成日時：2021年10月7日 17時
