花がひらく / 辻󠄀皓平 ページ4
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「誕生日おめでとう！」その言葉をかき消すように響いたグラスの音がいやに頭にささった。うれしそうにからりと笑う辻さん、周りの仲良しの芸人さんたち。
はっきり言うと、辻さんはみんなから愛されている。先輩後輩関係なしと、みんなにモテモテである。これは彼女のわたしが言うんだからほんとう。
「Aさん、いいんですか？」
「あれ、荒川来たん？何がよ」
「辻さんの隣、あいてるのAさんの為やと思うんですけど」
「はは、ほんまにい？」
「辻さんが1番ほしいの、Aさんや思います」
「そうですかねえ、」
何故かわたしのとなりからひょいと顔を出した荒川がそう言う。お酒をすこし流し、ぷは、と息を吐く辻さんに見蕩れているのも荒川にはお見通しらしく、「もう！私の事もちゃんと見てくださいよ〜、」と肩を掴んで揺さぶられる。ぐわんぐわん。
隣のきんちゃんにダル絡みしている辻さん、隣の後輩にダル絡みされているわたし。謎の悪酔い荒川はわたしの頬を両手で挟み、こう言う。
「Aさん、辻さんの彼女なんですから！自信もたんと！」
「……ひゃい、」
「ええ〜！！かわいい！Aさんやっぱ辻さんには勿体無いです！荒川が貰います〜！」
「荒川かわええこと言うやん、荒川に貰われよかなあ」
にへ、と目の前のポテトを掴もうとした手が掴まれる。今日くらいダイエット中断させてくれ。と思っていると肩をぐいと横に引かれ、隣にもたれかかる。
荒川の「あっ！」とかなんとか、大きい声が響いた。
「なんでそんなこと言うん」
「へ、辻さん」
「Aは俺のもんやん…、荒川も手出さんといて、俺のやねんこれ、ほら、しっし」
「待って辻さ」
「待たん、Aからの誕生日おめでとうも聞けてへんし、終いには荒川んとこ行こうとするし。なんなんほんま」
「……この悪酔い、」
「おめでとうって言えよそこは」
ぎゅうっと後ろから抱きしめられ、顔に熱が集まる。悪酔いする辻さんに抱きしめられているわたしをみて口をぱくぱくされている荒川が視界に入る。腕をじたばたさせ、荒川に助けを求める。
周りを見ると男性陣は凄くにやにやしている。本当にすごく。堂前さんなんかカメラ回してはる。荒川がわたしの手を握る。
「なにこのカップル尊いんですけど〜〜！ほんま幸せになってください！荒川はどっか行きますんで！失礼しました！」
「え」
と、ふたりぽつんと置いていかれた。
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ちゃむ - 初めまして！今もリクエスト受け付けていらっしゃったら、ガクさんと眼鏡の後輩夢主のお話が読みたいです〜〜！2人ともが恥ずかしがり屋さんだけど2人ともが頑張るみたいなものだと嬉しいです！ (2022年1月19日 20時) (
レス) id: a0ffb3aa64 (このIDを非表示/違反報告)
いたう(プロフ) - ガクさん最高です！！！真空嬉しいです…！！！ (2022年1月11日 18時) (レス) @page13 id: 1611f7bf79 (このIDを非表示/違反報告)
伊藤(プロフ) - うにじま。さん» 本当ですか！！。めちゃめちゃ嬉しいです…！これからも何卒よろしくお願いします……！。 (2022年1月11日 18時) (レス) id: 31619474bd (このIDを非表示/違反報告)
うにじま。(プロフ) - ありったけの首ったけ！最高です..（；＿；） (2022年1月11日 11時) (レス) id: 32339675a3 (このIDを非表示/違反報告)
伊藤(プロフ) - ayuminmachatadaさん» わー！ほんとですか！よかったです…！！これからも何卒よろしくお願いします！。 (2022年1月11日 10時) (レス) id: 31619474bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊藤 | 作成日時：2021年10月7日 17時
