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．
それから、何気なくサイゼに入った。そこにあったから、仕方なかった。
前に並ぶ人の顔に見覚えしかなくて、少し遅れて入る。
前の人は「 清水様 」と呼ばれ、店に入っていく。
「‥‥あほやなあ、」
もうふたりで店に入ることはない。もう、隣で歩いた感覚も思い出せなかった。
軽々と店に入り、席に座る。ふたつ後ろが彼の席だ。
また、マルゲリータを頼んでいる。
「すみません、あの、マルゲリータひとつ」
「はい、それだけで大丈夫です」
なんでも知ってると思ってた。そういえば、得意料理も、すきな歌も知らないままだった。
あの後の劇場はお互いなんでもないたわいのない話をして、それで。でも、中身のない会話だった。
辻くんからの連絡も、軽く答えて返した。
「お待たせしました」
「あ、ありがとうございます」
それはなんとも、美味しそうなピザで。
あの時、1度だけでも貰っていればよかった。
「この味、しってるなあ」
一口貰ったわけでもないのに、知っている味だった。
後ろで食べている彼は私のことを思い出しているだろうか。
いや、思い返さなくてもいいから、私のことを忘れたことを忘れないで欲しい。
ピザを平らげて、店を後にした。
さよならだけが、私達の愛だ。
．
(L おしまい)
終わり
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伊藤(プロフ) - みやべさん» わー！ありがとうございます、、！そうです！気づいて下さって嬉しい。。！ｷｬｱ！できてよかった！（笑）いつもみやべ様のいつも作品読ませていただいてるのでコメント嬉しいです、、。これからもお互い頑張りましょうね。（ちなみに最後はviviですよ。。（笑）） (2021年5月26日 15時) (
レス) id: 31619474bd (このIDを非表示/違反報告)
みやべ(プロフ) - 更新お疲れ様でした……！読ませていただいてました！途中まで分からんかったんですけど これ米津さんの曲の歌詞ところどころ入ってますよね…！？(メランコリーキッチンとか)歌詞の入れ方が素敵でｷｬｱ！ってなってました(？)！面白かったです……！ (2021年5月26日 2時) (レス) id: 90eb83042b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊藤 | 作成日時：2021年5月9日 15時
