ラッキーアイテムは？ 〔 辻 〕 ページ25
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「辻！はよ起きな遅刻してまう！」
「え、もうそんな時間なん」
「いや？嘘やけど」
「ちょ、時間返せ」
「私のおかげで朝ごはん食べる時間確保出来たで」
「あ、ほんまに？ありがとう」
「はいはいどうも」
朝ごはんできてるで、と料理をだす。
朝からすごいなあだとか辻はふわふわしている。
「なんか辻ってさあ」
「うん」
「ふわふわしてるよね」
「‥うん？」
「こう、ほら。うーん、掴みどころのない感じ」
「ふーん」
口をもごもごさせながら相槌を返す辻。傍から見ると話を聞く気が大層なさげに見えるがこれが辻の通常運転だった。
今日はジュースごくごく倶楽部の打ち合わせらしい。
これから辻は辻クラシックになる。
「‥‥あ、そや」
「どした」
「最近占い見るの好きやねん、ちょっとテレビつけてええ？」
「Aが？珍しい。ええよ」
「流石辻クラシック」
「こら」
辻は家で辻クラシックと呼ばれたくないらしい。そんなん言えば辻も芸名なんちゃうの、と思うけど辻は呼んでも怒らない。
Aの辻って呼び方可愛くて好きやねん、と居酒屋でニコニコ酒を飲みながら零されたことがある。
それからずっと辻、と呼んでいる。
「‥A3位やん。微妙やな」
「ほんまや。ラッキーアイテムギターやて」
「俺やん」
「いや辻人間やん」
「ギター弾けるもん」
「‥‥うん。せやな」
「あ、もう出な」
「早いなあ、朝の八時からか。いってらっしゃい」
辻はバタバタとかばんを持っていく。
この慌ただしさが少し好きだったりもする。
ふとテレビに目線を戻すと辻は最下位だった。
「あ、A？」
「どした、忘れ物？」
「うん。俺何位やったかなって」
「最下位！」
「ええ！？」
玄関から聞こえる少し大きな辻の声。
最下位！と負けずに返すと大きな声が帰ってくる。山彦か。
でもそんな辻が大好きだ。
「あ、じゃあラッキーアイテムは？」
「ラッキーアイテム？ラッキーアイテム‥は、」
テレビを見るともう占いは終わっていて。
見逃したなあ、と思いつつ辻との会話を思い出す。
「わたし！」
「‥へ？」
らしくないことを言ったからか玄関から腑抜けた声が聞こえた。
数十秒黙りこくった後、玄関からこちらに向かってくる辻が見えた。
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ゆいみょん - 脱字申し訳ございません。甘酸っぱいストーリーを希望しております、よろしくお願いしますm(_ _)m (2021年5月24日 0時) (
レス) id: 81b8449bb6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいみょん - 伊藤さん» ありがとうございます、楽しみにしております！甘酸っぱい感じのストーリーが細かいシチュエーションなどは伊藤様にお任せします、よろしくお願いしますm(_ _)m (2021年5月24日 0時) (レス) id: 81b8449bb6 (このIDを非表示/違反報告)
伊藤(プロフ) - ゆいみょんさん» ゆいみょん様、初めまして。コメントありがとうございます。承知致しました、移行先での消化となりますがよろしければ書かせて頂きたいなと思います。 (2021年5月23日 13時) (レス) id: 31619474bd (このIDを非表示/違反報告)
ゆいみょん - はじめまして、リクエストをお願いしたいのですが、ハナコ秋山さんは可能でしょうか？？ (2021年5月23日 1時) (レス) id: 81b8449bb6 (このIDを非表示/違反報告)
伊藤(プロフ) - なおひとさん» はじめまして！良かったです！私も辻さん大好きなので（笑）よろこんでいただけて良かったです！ (2021年5月22日 23時) (レス) id: 31619474bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊藤 | 作成日時：2021年4月16日 22時
