迷い迷って、きみ 〔 国崎 〕 ページ16
．
「あの、大丈夫ですか？」
「いや、全くですけど大丈夫です」
靴擦れによろよろと千鳥足で歩いていると、もつれてしまって思いっきりこけてしまった。
顔を上げると思いっきり他人面をした国崎さん。
「靴擦れ凄いねえ。絆創膏持ってたかなあ」
「あの、ほんとに大丈夫だよ」
「そう？でも心配やからおぶらして貰うね」
そうひょいと持ち上げられ、あっという間に視界は高くなる。それに少しだけ、テンションが上がっていたりもする。
「国崎さん、重いやろうから」
「んー？Aちゃんは心配せんでいいの」
「ハイ‥‥」
言われるがままおぶられ、着いたのは喫茶店だった。
裏道にある、小さな、お洒落な喫茶だった。中には美人さんと、あと数人いた。
「国崎さん、こんな所よく知ってるね」
「そう？ここ金属が前教えてくれたんよ。どうぞ」
「どうも。友保さんとかが知ってるのも変だけど」
「だよね。俺も初めて金属に連れてこられた時たまげちゃってさあ」
「あはは、そりゃそうだ」
なんやかんやメニューを見て議論をして、クリームメロンソーダをふたつ頼んだ。
こんなところ、ひとりだときっと見つけられない。
「靴、買おっか」
「ほんとに。国崎さん新しいの買わなきゃだめだよ」
「あ、Aちゃんのね」
「え、私」
国崎さんは上に乗っているアイスをまるまま持ち上げて口に頬張った。それを真似て私も頬張る。
よう入ったなあ。なんて国崎さんは笑う。いや、あんたもな。
「そうだ、Aちゃん」
「どうしたの？」
「お揃いにしようよ、靴」
「おそろい、」
「そう。無難な可愛いやつ、お揃いに」
「伊藤さんに馬鹿にされるよ」
「あーーー、伊藤さんはね、真っ赤なの履いときゃいいのよ」
「あれ、ほんと真っ赤っかだよね」
「ほんとよ」
そうくつくつ笑いながら伊藤さんへの小言をこぼす。
もみあげー、だとか、綾波じゃないー、だとか。
「でも、そんな伊藤さんと組んでるのも国崎さんだよ」
「ほんとほんと。まあ、嫌いじゃないからね」
「素直じゃないなあ」
「Aちゃんには言われたくないね」
お会計をして、靴屋さんに向かった。
靴の色は、真っ赤っかだ。
．
けむて〜〜〜 〔 東ブクロ 〕→←デタラメ！ 〔 リリー 〕
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ゆいみょん - 脱字申し訳ございません。甘酸っぱいストーリーを希望しております、よろしくお願いしますm(_ _)m (2021年5月24日 0時) (
レス) id: 81b8449bb6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいみょん - 伊藤さん» ありがとうございます、楽しみにしております！甘酸っぱい感じのストーリーが細かいシチュエーションなどは伊藤様にお任せします、よろしくお願いしますm(_ _)m (2021年5月24日 0時) (レス) id: 81b8449bb6 (このIDを非表示/違反報告)
伊藤(プロフ) - ゆいみょんさん» ゆいみょん様、初めまして。コメントありがとうございます。承知致しました、移行先での消化となりますがよろしければ書かせて頂きたいなと思います。 (2021年5月23日 13時) (レス) id: 31619474bd (このIDを非表示/違反報告)
ゆいみょん - はじめまして、リクエストをお願いしたいのですが、ハナコ秋山さんは可能でしょうか？？ (2021年5月23日 1時) (レス) id: 81b8449bb6 (このIDを非表示/違反報告)
伊藤(プロフ) - なおひとさん» はじめまして！良かったです！私も辻さん大好きなので（笑）よろこんでいただけて良かったです！ (2021年5月22日 23時) (レス) id: 31619474bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊藤 | 作成日時：2021年4月16日 22時
