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今日も今日とてリリーさんはしつこい。
リ「なあ、A。付き合ってくれや」
「かわええ子くらい他にも居ますやん」
そう言うと少し頬を膨らませながら自販機のボタンを勝手に押すリリーさん。私の金やねんけど。
「リリーさんそれ私のお金ですよ」
リ「うん、せやな」
なんて言いながらなんでもない顔で缶コーヒーを流し込む姿はイラッとするけど、
様になる。
リ「‥‥なんやA、見惚れたか？」
「いや、今度焼肉奢ってもらわなな〜、と」
リ「そこら辺のやっすい豚なら買うたる」
「それくらいプライドあるんで自分で買います」
リリーさんは不服そうな顔で壁にもたれかかる。
すると全て見透かしたかのような声で
リ「A、好きなやつおるやろ」
と、言い放ったのだ。
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作者名：伊藤 | 作成日時：2021年4月8日 4時
