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リ「知ってるわ、アホ」
志「ですって。まあ、ラブラブなんはええことですよねえ」
「はい、まあ。そんな仲も悪ないんでね」
志「思い出に残ってることとか、あるんですか？」
「あー、付き合う前なんですけど。リリーさん、嫉妬かなんか知らんけど私と話したらリリーが怒るって言う変なジンクスつくっとって。
あれ、今思い返したらめっちゃおもろいなあって」
志「俺その時コンビ組んどったからもしかしてヤバいんちゃうかずっと思ってたわ」
「あれねえ、好きな芸人さんから聞いたんですよ。ほんまどついたらなあかん思いましたね」
盛山さんは手を叩いて笑っている。 そんな笑うようなこと言ったつもりないけどなあ、なんて芸人らしないか。
リリーさんは不服そう。私、忘れてへんから。
志「喧嘩とかするんですか？」
「たまにしますよ、ほんまたまにね」
志「あら、するんですか？」
「リリーさんが前、私の大切にしてたお菓子食べた時私が怒りすぎちゃってね」
盛「両方あたおかやん！」
稲「結婚せん方がええと思う」
「まあまあ、その時はかなり怒りましたね」
下「ほんまなんで結婚できたんや」
口々に将企を責め立てる声も、私に子供だと言ってくる声もあった。
志「でもあなた達、付き合う前が一番大変でしたよね？」
そう、志摩ちゃんが言う。
あ、これアドリブやん。ネタにそんなん、あった？
志摩ちゃんが口角を上げる。ほら、これないわ。
志摩ちゃんの、わるいくせ。めっちゃ出とるで。
「私が頑なに付き合わんから、リリーさんが」
リ「ちょ、ちょっと待とうや」
「あら、どうしましたリリーさん」
リ「それはちょっと、ほら、まあ俺らラブラブやから」
盛「いや、わからんわからん。なんやねん、聞かせてや」
志「俺とAとリリーさんしかしりはれへんからね」
九「え、なに気になるて」
リ「あー、よし。わかった。ここであっついちゅー見せつけられんのとその話聞いて俺がお前らと縁切るのどっちがええ」
「は、おい」
下「うーん、前者かなあ」
稲「そらそうです」
河「ええんか？Aは」
「え、いや、え！嘘やん！」
九 ･ 盛「キース！キース！」
「ちょ、盛山と九条キショいノリすんな！」
リ「よしゃ、いくで」
「いやほんまええって！うわー！」
志「ほな、宴もたけなわですが、ありがとうございました」
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( Citron City おしまい )
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作者名：伊藤 | 作成日時：2021年4月8日 4時
