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お話間違えて消しちゃいました ‥ (T T)
．
リ「A」
「はい」
リ「ちょっとさあ、今外見てみてや」
「えーーーー、いやや、将企がそれ言う時大したことないもん」
いいから、とベランダに誘われる。ぬるいわ、風。
そう笑う将企の横に並ぶ。
「めっっっちゃ、黄色いな」
リ「せやろ。レモンみたいな色してる」
「私がここの街の名前変えるんやったらレモン街にするなあ」
リ「ダサ」
「おい」
レモンみたいな色。その感性が大好きだった。
「レモンっていいよね、綺麗で、かわいい」
リ「なあ、自慢さしてや。
レモンの花言葉、知ってる？」
そう意地悪に笑う将企に首を傾げる。
リ「誠実な愛」
「‥‥将企にはどうしても似合わん言葉」
リ「失礼な。ええやろ、ロマンチックで」
私の手にあったレモンサワーを軽々と奪い、
全てのみほす。
リ「あま、」
「私の呑むからそうなるねん」
リ「お前みたいやな、レモンサワー」
「なに、もう酔うたん？」
今日、記念日やけど。そう笑う。
リリーさんが、将企さんになった日だった。
「色々あったね、もう4年？」
リ「志摩にも世話なったなあ。あれもうAのお母さんやで」
「あー、わかる。志摩ちゃん、今日スベり倒してた」
リ「東京の番組で？ようやるわ、俺なんかウケまくり」
「うそつき、前スベってたんしってるで」
リ「俺やって人間やから」
ベランダでふたり、くふくふ笑い合う。
リ「最近は志摩、女の子の出待ち増えたな」
「将企みたいにならんとええけど。ちゃんと丁寧にひとりひとり対応してるねんて」
リ「はは、志摩らしいな」
志摩ちゃんの話はいつだって私たちの間で絶えなかった。
リ「なあ、A」
「うん？」
リ「結婚しよ」
「‥‥‥‥‥‥けっこん、」
リ「もう4年やん、俺ら。
俺が幸せになるから、結婚しよう」
「‥‥なにそれ、普通幸せにしますやろ」
リ「そんな泣きながら言われても。返事は」
「どうぞ、よろしくお願いします」
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作者名：伊藤 | 作成日時：2021年4月8日 4時
