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「にしても、リリーさんお前にめっちゃちょっかいかけるよな。
お前のこと好きなんちゃう？」
「あほ、志摩ちゃんの言うことは当てにならん」
うちの相方の 志摩。マッシュで背はでかいし、顔もまずまずやし、なんか眼鏡してるし。
微妙に女性ファンがつきそうな顔してる。
志「そんなん、Aもせやろ」
「はいはい、私は女の勘ってやつがあるから」
そう頭をとんとん、とジェスチャーして見せる。
志摩ちゃんにAと呼ばれている私の招待は 松永A。
もちろん芸名で、実名イジりがすごいのが悩みである。
河「おう！俺の嫁やんけ！」
「どちら様でしょうか」
河「お前、天下のゆずる様やんけ」
「ふーんすごーいやったねー」
志「ゆずるさんほんまAのこと気に入ってますね」
ほんまや志摩ちゃん。もっと言うたれ。
河「気に入っては無いで？でもさ、
コイツの本名も『 カワイ 』やん？だから実質婚姻関係に」
「ないです」
河「なんやお前可愛げないな！」
なんなん、こちとら漫才の打ち合わせもしたいのにリリーさんと言い、ゆずるさんと言い。
いや、可愛がって貰えんのはええことやし、嬉しいけど。
志摩ちゃん止めろや。
リ「あきませんよ、これ俺の女ですから」
背中に生ぬるいものを感じる。
人肌ってやつ？嫌なやつやん、しかもそれ。
河「なんやリリー、取って食おう言うわけやないやろ」
リ「いや？狙ってそうな目してましたけどね」
河「お前ほんま失礼なやつやな！」
「いやどっちのもんでもないですけど」
盛「お、みんなして何してはるんですか」
「盛山さん助けて」
そうリリーさんの腕から抜け出そうとすると、
無駄に力が強いリリーさんに抱き止められる。
「いや、ちょ、リリーさん」
リ「なんでモリシんとこ行くん？いつも俺から逃げてモリシのとこ行くやん。
無理無理、今日はちょっと離されへんわ」
「冗談キツイです」
河「A、多分それ本気やわ」
「はああ！？」
いや、ほんま志摩ちゃん止めろよ。
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作者名：伊藤 | 作成日時：2021年4月8日 4時
