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どうしたものか。相方との関係はギクシャク、その上
リ「A〜〜〜、おまえもっとのめよお」
リリーさんが謎につぶれてしまうとは。リリーさんってもっとこう、ほら
国崎さんが言ってたみたいに静かにしっぽりと呑む人やと思ってたのに。
「ちょ、あの、リリーさん、もう帰りましょうよ。
‥‥‥え、待って寝てない？」
下「ドンマイA」
「ちょ、下ちゃん助けてや。盛山さんは？リリーさんの家知ってる人は？」
下「あっちで忙しそうにしてはるわ。タクシー捕まえるアプリ勝手に使って呼んどいたからもうはよ帰れ」
「うわーーー！有難いんか有り難ないんかわからんやつな！ありがとうな！」
九「なら僕リリーさん車までおぶりますわ」
下「頼んだー」
コウテイの力を借りてまずまずはタクシーを捕まえたし、リリーさんも車に乗せれた。本題は ‥
「リリーさん、おうち何処ですか」
リ「おきなわ」
「あきませんわ。どうしよう‥」
「お嬢ちゃん、どこ行くんや、結局」
「えっ、あ、えーと‥‥‥」
そして運転手さんに伝えたのは自分の家だった。最悪だ。有り得ない。
だんだん見覚えのある建造物が目に入る。洗濯物取り込んだっけな。
「ほら、リリーさん降りますよ」
リ「んーーーー‥」
「すんません、ありがとうございました」
そう言って深く頭を下げる。お嬢ちゃんも大変やなあ、と飴をくれた運転手さんはニコニコと手を挙げて走り去っていった。
リリーさんを脇の下から持ち上げて、よちよちと千鳥足で家にあげる。
「ほら、着きましたよ」
リ「んお、これが」
「起きてたんかい」
家にあげるとリリーさんは自分の家かのようにソファに寝転がった。とりあえず、とお冷を出すとがぶ飲みするし。
リ「綺麗やなあ、意外やわ」
「はよ帰ってくださいよ‥‥‥」
リ「いや、俺今日ここ泊まる気やけど」
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥はああ！？」
いや、ほんとうに最悪である。
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作者名：伊藤 | 作成日時：2021年4月8日 4時
