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あの後Aと別れ、俺は真っ直ぐ家へ帰った。
Aは大先生の家へ向かおうとしていたらしく、その途中で右折してきたトラックに跳ねられ、死亡した。
あまりに突拍子の無さすぎる話で、現実味もくそもありゃしない。
なぜAだったのか？
家へ帰っていれば死ななかったのか？
もう少しタイミングがずれていればよかったのか？
今更、そんなことを考えたってAは帰ってこない
呆然とAを見つめる
遠くから誰かが走ってくる音がする
俺はその音を知っている気がした
｢ｯ、Aちゃ、ん...？！｣
髪の毛もボサボサで、服のボタンもかけ間違えていて、息を切らした大先生が病室へ入ってきた
｢おい、嘘やろ？なぁ、Aちゃん、なんで、どうして...｣
大先生は目に涙をいっぱい溜めて必死に叫んでいる
｢！おい、コネシマ、しっかり、しろよ、コネシマ！！｣
肩を強く揺さぶられてやっと目が覚める
｢A...？｣
やっと冷たくなった手を握る
そこにあの花火の日の温もりはない
それでなんだか涙が溢れてくる
それと同時に、うちから熱い何かが胸いっぱい押し寄せてきて胸が苦しくなる
｢ｯ、A、A！！っぁ、A、おい、ぁぁ、っ、！！！！！｣
俺が泣き叫ぶと大先生も一緒に泣く
泣き止んだ頃には何が何だかわからないくらいぐちゃぐちゃで、でも心はなんだか透明だった
それはきっと心にAが残っているから
なぁA、大先生、
これまでも、これから先も
俺の大事な存在であり続けてくれよ、な？
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さく(プロフ) - 木材(もくざい)さん» コメントありがとうございます。書きたいと思い半日ぐらいで完成させたので読みにくいものになってしまったと思うのですが、最後まで読んでいただきありがとうございました。 (2019年5月26日 20時) (
レス) id: 37afa91c5e (このIDを非表示/違反報告)
さく(プロフ) - 天使の翼さん» コメントありがとうございます。耳のことは私もうろおぼえの状態だったので気にしないで貰えるとありがたいです笑 (2019年5月26日 20時) (レス) id: 37afa91c5e (このIDを非表示/違反報告)
さく(プロフ) - 白亜さん» コメントありがとうございます。拙い文章でしたが読んでいただきありがとうございました。 (2019年5月26日 20時) (レス) id: 37afa91c5e (このIDを非表示/違反報告)
さく(プロフ) - 理香さん» コメントありがとうございます。エピローグは短くなってしまったんですがそれなら良かったです。 (2019年5月26日 20時) (レス) id: 37afa91c5e (このIDを非表示/違反報告)
木材(もくざい)(プロフ) - 涙が止まらなくなるとても良いお話でした。言葉の操りがとても上手くて、涙が不意に誘われて...素敵な作品。ありがとうございました (2019年5月26日 11時) (レス) id: cfd7089d94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さく | 作成日時：2019年5月25日 5時
