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今回も電車で、少し離れたところまで行く。
一応この辺では有名な花火大会なのでそれなりに人も多く、はぐれないようにと注意を払った。
｢わ、流石に人多いな...｣
｢ん、はぐれんなよ｣
そう言ってコネシマがAちゃんに手を差し出す。サラッとしやがるなこのイケメンは。くそ。
するとAちゃんは反対の手を俺に差し出してきた。
｢じゃ、こっちも繋ご！はぐれないように、ね｣
そう言ってニコッと笑った。俺は恐る恐る手をとると、彼女の暖かい温もりが直で伝わってきて胸の鼓動が急に早くなったのを感じた。
落ち着け。これははぐれないため。下心なんぞない。そんなもの、...
そんなものないと分かっていても、やはりこれつまり、そういうことなのだ。手を繋いでいるという事実は消えることはなく、それは俺だけではなくもちろんコネシマも。
そうして皆で手を繋いだままどこか座れるところを探し、なんとか3人分スペースがとれそうなところを見つける。時間はギリギリで、飲み物を買ってる暇はなさそうやった。
座ってすぐしたら最初の花火が上がった。
今日で夏休みは残り1日。
課題はなんとか終わっているけれど、これでもう高校生としての夏は終わる。
そしてきっと、この3人で過ごす夏も。
そう思うとなんだか急に切なくなって、涙腺が緩んでくる。
それでもぐっと堪えて最後までもたせると、いつの間にか花火は終了していた。
なんとなくこの顔を見られたくなくて、ちょっと便所行ってくると言い残し、集合場所を決めて2人から離れた。
顔を洗ってこのよく分からないぐちゃぐちゃした気持ちを整理し、いや、したつもりになってから2人の元へ向かう。人混みに飲まれそうになるがなんとか抜けてはずれた場所にあるベンチを目指すと、2人はいた。
コネシマはAちゃんの足にカットバンを張っている。靴擦れしたのか？気づかなかった。
コネシマに手当してもらっているAちゃんの顔は赤くなっているような気がした。
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さく(プロフ) - 木材(もくざい)さん» コメントありがとうございます。書きたいと思い半日ぐらいで完成させたので読みにくいものになってしまったと思うのですが、最後まで読んでいただきありがとうございました。 (2019年5月26日 20時) (
レス) id: 37afa91c5e (このIDを非表示/違反報告)
さく(プロフ) - 天使の翼さん» コメントありがとうございます。耳のことは私もうろおぼえの状態だったので気にしないで貰えるとありがたいです笑 (2019年5月26日 20時) (レス) id: 37afa91c5e (このIDを非表示/違反報告)
さく(プロフ) - 白亜さん» コメントありがとうございます。拙い文章でしたが読んでいただきありがとうございました。 (2019年5月26日 20時) (レス) id: 37afa91c5e (このIDを非表示/違反報告)
さく(プロフ) - 理香さん» コメントありがとうございます。エピローグは短くなってしまったんですがそれなら良かったです。 (2019年5月26日 20時) (レス) id: 37afa91c5e (このIDを非表示/違反報告)
木材(もくざい)(プロフ) - 涙が止まらなくなるとても良いお話でした。言葉の操りがとても上手くて、涙が不意に誘われて...素敵な作品。ありがとうございました (2019年5月26日 11時) (レス) id: cfd7089d94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さく | 作成日時：2019年5月25日 5時
