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(side:秀樹)
水輝が頑張り過ぎないように、時折注意をしながら、今日も一日が終わってしまう。

「はぁ…。俺はこれからどうすりゃいいのかな…」

うっかりと呟いた言葉は、俺以外誰もいない部屋の虚無に消えていってしまった。

今日、今までやっとの思いで蓋をしてきた思いの蓋を開けてしまったような気分になった。

裕哉が好き。

この思いは裕哉が希くんに惚れた、と言った日に捨てて、蓋をしたはずだったのに。
また、好きだって思ってしまった。

あいつの笑顔は、昔は俺だけのものだった。
普段笑ったりしない裕哉が、笑いかけてくれるのは俺に対してだけだった。
ずっと裕哉の隣に立ちたくて生徒会に入った。
でも、俺なんかが裕哉の隣に立つ資格なんて最初からなかったんだ。

いつも追いつけなくて置いていかれた。
いつも違う誰かがいた。

今は、裕哉は『俺の隣』じゃなく、『希くんの隣』にいる。俺は、腐っているから、相手が裕哉じゃなくて片思いをしているのが俺じゃなかったら、楽しんで見られたのに。

三角関係とか、結構BLだと面白いし。

でも、やっぱり自分が関わっていると楽しむことはできなかった。
裕哉と希くんが仲良くしているのを見て、イチャついているのを見て、素直に「面白いな」「見られて嬉しいな」というような気持ちにはなれなかった。

俺が望んでいるのは『裕哉の隣に立つこと』でも、その望みが叶うことは、多分ない。

第5章-壊したくないから-→←・



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(プロフ) - ぺぽんさん» コメントありがとうございます。そういってもらえてよかったです! (6月18日 17時) (レス) id: 5970829cc4 (このIDを非表示/違反報告)
ぺぽん(プロフ) - イベントに参加していただきありがとうございます。作品読ませていただきました。シェアハウスという新鮮な設定で、楽しく読むことが出来ました!素敵な作品をありがとうございました✨ (6月18日 17時) (レス) @page37 id: 83a944f022 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:成佳 | 作者ホームページ:ないです  
作成日時:2022年7月17日 17時

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