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祓魔53 ページ3

落とされた先は真っ暗で何も見えない。

本当に微かにやけど声が聞こえる気がする。

バチッと音を立てて電気がつくと目の前には

「なんや、一体」

奇妙な形の悪魔。

ここで使い魔を出すのは少し気が引ける。

じっとその悪魔と見つめ合う。

前と違うのは場所が少し狭いということ。

あちこちからガタンと音が聞こえる。

つまりみんな戦ってるんや。私も早くここから出て合流せな…

機関銃を手にして照準を合わせる。

言霊がなくても、今はこの武器がある!そう思って放った弾丸は見事命中。

したはずやのに

「なんでやねん、」

即座に回復をして、立て直す悪魔。

これじゃ、いくら弾丸があっても足らへんやん…

じーっと見つめ、悪魔の目を見て呼吸に合わせる。

まだや…呼吸が荒い。整ってきたら攻撃が来る。絶対に見逃すな。

集中力を切らすな。

ただ真っ直ぐに前だけ向いて

「止まれ!」

予定通り動きが止まる。

思いつきやけど、やってみな分からん。

私は銃を構えて足元に弾を撃ち込む。

「行ける、」

撃ち込んだ足の方は床に引っ付いて動けへんようになった。

でも、この前の下級の悪魔とは訳が違う。

私の言葉の拘束力はまだ弱い。やから、既に動き出してる。

自分の身を守れ。

ここに来た限り、自分の身は自分で!

「今すぐここから消え去れ。」

「安らかに。」

そう言って悪魔に手を添える。

すると目の前の悪魔は、砂のように消えていった。

とにかくこの部屋から出なあかん。

「出ておいで、ナイト」

煙を巻いて出てきたナイトはしっぽを振って私の元に来る

【久しぶり!もう悪魔は終わり?】

「ここのはな。1度、私を出してくれへん?」

犬だから鼻は効くはず、突破口も見えてくる。

「こんなとこ私乗せて行けるん?」

ナイトが選んだのは細い通気口のような場所

【1度入って通路も破る!】

その言葉の通り通路を破り外に出る。

衝撃に驚き、ナイトの背中をしっかりと掴む。

【大丈夫?】

「うん。お陰様でな。おおきに」

そう言って顔を上げた時私の目に飛び込んできたのは

ガラス張りの向こうで、私たちをじっと見つめる廉造君の姿。

「廉造君」

冷たい視線でこちらを見つめる

そんな彼は私たちが知っている廉造君ではない。

イルミナティの制服を身にまとい、初めからそちらに居たような目をしていた。

廉造君目掛けて指さすと、少し動揺したのか俺?と自分を指さした

じっと目を見つめ私は

「絶対、取り戻す!」

そう叫んだ。

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設定タグ:青の祓魔師   
作品ジャンル:アニメ
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作者名: | 作成日時:2021年7月3日 0時

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