祓魔69 ページ19
あれから数日。
実は廉造君と若干気まずい。
志摩「どういう繋がり！？なんでよりにもよって、金兄なん！？」
「え、あれ？話したこと無かったっけ？」
私は勝呂君にも説明したように話した
志摩「…金兄がきっかけで祓魔師に？」
「それも1つ理由としてあるかな」
志摩「ほんまにそれ金兄やったん？」
「どういう意味、」
志摩「やって、はっきり覚えてへんのやろ？金兄や無いかもしれんやん？」
「そんなに金造さんやと嫌なんか」
頑なに金兄やないかもと言い続ける廉造君
志摩「なんか、信じられへん言うか…なんて言うか」
「まぁ、兄貴の金造さんと祓魔師の金造さんはまた違うんかもしれんやん？」
廉造君は、ずっと納得いかんのか目をそらす。
志摩「なぁ、朔ちゃん」
「んー？」
志摩「もし、そのヒーローが金兄やなくて…俺やって言うたら？」
「いや、そんなん」
志摩「朔ちゃんも思ったんやろ？俺ら兄弟が顔似てるって」
「そう、やけど」
まさかな。
だって、頭も金髪…やったっけ？いや、でもピンクではなかったやろ…
なんでそんなこと聞いてくるん？
そんな、俺の可能性もあると言わんばかりに
待って。これはあかん、自信なくなってきた
志摩「…堪忍な。変な話して。」
廉造君は今までの態度が嘘やったかのようにケロッと変わって戻ろ。と、私に声をかける。
そして、数日後の今日へと時間が戻るのだ。
塾教室に続々と人が入ってくる。
燐君が1度部屋を抜けて少しした時
燐「ちょっと来いよ、なんかあるみたいだぞ」
燐君に呼ばれてついて行くと、ベランダへと出た
勝呂「集会が始まるで」
祓魔師認定試験についても触れるやろ。と、勝呂君はじっと下を見つめた。
暫く話が続くと、ライトニングが出てきた途端に小鬼の群が現れた。
ライトニングはその場で詠唱を始めたが
ﾗｲﾄ「以下省略」
詠唱を正式に唱えてへんのに十分な効果が発揮されてる…
勝呂「凄い」
勝呂君はいつも以上に難しい顔をしてそう呟いた。
ライトニングは霧隠先生がかけ持ちしていた魔法円・印章術を担当するらしく
「人多ない？」
勝呂「教わりたいって人は沢山おるんやろ」
あっという間に狭くなった教室で私は勝呂君の隣に座った。
後ろでは廉造君が出雲の隣に座ってウザがられている。
ほら、私だけじゃない。廉造君の距離感は誰に構わずあれなんやから私が動揺することやない。
そうして私はこれからライトニングワールドに引き込まれることになる。
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作者名：颯 | 作成日時：2021年7月3日 0時
