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「じゃあ早速、このAぇ! 部の活動について説明するな？」
まず、部員。
部員は、俺、大晴、まっさん...あー、正門な？あと晶哉。そして小日向さん。誠也くんとリチャくんはもうここの生徒やないから、正式な部員ではないねん。まあでも、いっつもおるし、ほぼ部員みたいなもんやね。顧問は現国の先生なんやけど、わかるかな、おじいちゃんやん？だから顔は全くと言っていいほど出さんから、安心しい。
次、活動について。
ぶっちゃけて言うとな、何もしてへん。この学校、部員が5人以上やないと部活として認めてくれへんねん。去年とか、3人やったから、ただ集まってただけやねんけど、今年は晶哉と小日向さん入ってくれたおかげで僕ら、部活として活動できます！ほんまにありがとう！拍手！んで、今年からなんかしよかーって話にもなったんやけど、まあ今まで通りゆる〜く、ここで集まってくれればと思います！部屋の鍵は学生時代の誠也くんがパクって来てるから、先生も勝手に開けられへんのよ。管理してるのはまっさんやから。
あとは、ここの物な。
だいたいは生徒時代の誠也くんと俺が持ち込んだもんなんやけど、基本的に使ってくれてくれて構わんよ。そこの冷蔵庫あるやん？あの中の物もな、名前書いてない物は好きに食べて飲んでくれて構わん。IHコンロもケトルもあるから作るのもあり。まあ、あそこに置いてある楽器だけ、触らんといてくれたらええかな。
「わかった？なんかあと気になることある？」
「...ここAぇ! 部って言うんですね...」
「晶哉説明してなかったん？せやでー、名付け親も学生時代の荒れまくった不良誠也くん！」
「小島お前余計なこと言うなや！シバくぞ？！」
「まあまあ、誠也くんちょっと落ち着きましょ？お茶でも飲んで」
「佐野くん...？」
「いやごめんなあ？なんかなー、昨日先輩方にLINEで部員足りひんから1人連れてこいって言われてん、出来れば女の子って」
「まあとりあえず、1週間は体験入部期間やろ？ゆっくり決めてくれてええからな」
「...はい」
そっと私の頭を撫でた正門先輩。この人無自覚なのかな。
「とりあえず！入部届けだけ、渡しとくな？1週間以内に担任の先生に渡してくれればええから！」
小島先輩から渡された紙。
...Aぇ! 部か...
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作者名：紗々 | 作成日時：2020年5月21日 10時
