《文スト》ポートマフィアの妹ちゃん

三期決定記念 ページ49

太宰side

森さんに連れてこられた所は、森さんの娘のところだった

森さんの娘ってだけでマフィアと関わりはないのだとなんとなくで分かった

今彼女は珈琲を淹れてる

『治くんはどうしてパパといたの？』

太「ただ、お互いに利益があっただけだよ………えっと、なに」

彼女は僕をじーっと見てる

『治くんは綺麗な瞳をしてますね』

僕が…綺麗？

『凄く優しい瞳だけど、どこか悲しそうな瞳をしてる…きっと何か寂しいとか悲しいことがあるのかなと思ったんです』

悲しい…ね

『私がお友達になったらきっと楽しいですよ！』

太「……何故判る？」

『わかりますよ、私がそう思ったんですから』

……………！

…そう、か

きっと彼女は僕の光になってくれる

でも、彼女は可憐な少女

僕が守らないといけない

彼女に近付いて頭を撫でる

『？』

首を傾げて此方を見つめる

純粋な瞳が僕を写す

右手で頬を撫でる

まるで、君は

太「…Aちゃんはお姫さまみたいだね」

少し頬を染めた君は

僕の手に寄りかかって

『ありがとう』

その表情に少し胸がﾄｸﾝと鳴った

この気持ちはなんだろう

この子を…Aの傍にいたい

太「これからよろしく…A」

呼び捨てに驚いたのかすこし目を見開いて

嬉しそうに微笑みながら言った

『こちらこそよろしくね』

その顔は今までみた何よりも美しかった

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