《文スト》ポートマフィアの妹ちゃん

部下の想い ページ46

芥川side

太宰さんが姿を眩ませた

詰まる所

裏切り者となったのだ

芥「…あれは…？

…Aさん」

『ん？

わぁ！龍之介くん！』

Aさん…

首領のご令嬢であり

あの人の恋人

変わったと聞いていたが…本当のようだ

以前話したときと違い少し暗い表情

芥「…太宰さんと同じ仕事をすると耳にしました」

『うん、そうだよ』

同じ仕事

それはAさんの今までの仕事とは真逆

殺しを行い、手段を選ばない

ポートマフィアの狗

芥「大丈夫なのですか」

『怖いよ？』

！

『でも、強くなると約束したの

皆んなを、自分を守れる力を持つ…と

その為には

今まで逃げてきたものから

目を逸らしてはいけない

治くんの仕事も

最初はダメかもしれないけど

ちゃんとこなしてみせるよ』

Aさんは変わった

しかし、それは約束の為

それならば

芥「貴女に殺しはさせぬ』

『え…』

芥「僕と任務を果たす時は…

貴女が太宰さんと同じ仕事をするなら

貴女は僕の師であり上司

僕は今日より貴女の部下となり

盾となり矛となります

貴女の手を

他者の血で染め上げるわけにはいかぬ」

『…でも』

Aさんの足元に跪き

芥「…僕を部下として使ってください」

肩に手を置かれたのに気付く

『…私は』

顔を上げる

『治くんみたいに頭が良くない

強さもまだまだない

経験もない

本当の怖さをしらない

それでも…いいの？』

そう問いかけた貴女は泣きそうになっていた

芥「構いません

僕の教えれる範囲であれば教えます」

『上司として

認めてくれるの？』

芥「Aさんは僕の上司です」

例え、貴女がマフィアを抜けるとしても

太宰さんの光であった

貴女を僕は守ります

太宰さんを想い

変わろうとしているAさんを僕は支えます

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