04 妄想女 ページ6
私は今応接室にいる。
恭弥と一緒に御茶会をしている。
んっふふふっ♪静かで癒やされるわ…
「恭弥、ここのケーキ美味しいわね…。何処に売ってるものなのかしら?」
「それはナミモリーヌの紅茶ケーキだよ。
僕が食べてる苺チョコケーキも食べるかい?」
「ええ。頂くわ」
「キョーヤ!キョーヤ!アゲハ!アゲハ!」
「あら、ヒバードじゃないの。久しいわね」
「ヒサシイ!ヒサシイ!」
「んふふ、可愛いわ」
ケーキを食べてからまったりとしているとドタドタと地響きがしだした
「っ………五月蝿いわね」
「本当だよ」
こんな事をするのは、稲生美結しか居ないわね
バンッ
「恭弥!今日一緒……に…っ!………ヒッ!」
『あ、緋羽さん……』と言われてもねぇ…演技だって気付くわよ。
五月蠅く入って来た稲生は私を見ると真っ先に嫉妬を浮かばせた目でこちらを見たが、恭弥がいると気付いた稲生は慌てて怯えた目でこちらを見るっていう演技に入った
「クスクスクス……解りやす過ぎますわよ。稲生さん?
嫉妬に駆られた瞳でこちらを睨むのにこちら側が気付いてないとでも?」
「っ………そんな事してないよぉ…。ぁっ、恭弥…聞いてぇ?緋羽さんに失礼だけど、今日私ぃ緋羽さんに『恭弥は私(わたし)のだから近付かないでぇ』って言ってきたの…!
緋羽さん御免なさいっ…言いたくは無かったけどぉ、恭弥行ったでしょぉ?
『一人で溜め込まないで。僕がいるからねぇ?美結』って…だから、だから相談しに…」
「んふっ」
「!……何が…可笑しいのぉ?緋羽さん」
「んふっ、んふふふふ、あははははははははッ!
面白いわねぇ、稲生さん?」
「!………ごめんね、恭弥ぁっ!
あ、後で迎えに来るからぁ」
恭弥はそんな事を言わないわよ。妄想女。
それに私は…私(わたし)とは言わないわ
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封印されし田中 - 美結って私の名前(白目) (2016年10月21日 22時) (レス) id: ef933b8cb8 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - 雲雀さん» ありがとうございます! (2016年4月29日 19時) (レス) id: b3460f9363 (このIDを非表示/違反報告)
雲雀 - 面白いです。私、こうゆう小説好きです!此れからも、頑張って下さいませ!\(*⌒0⌒)b♪ (2016年4月29日 14時) (携帯から) (レス) id: b8162cca7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:堕天使 | 作成日時:2016年4月5日 1時