第壱百伍戦 師団 ページ11
落ち付いて来たのか、東は深呼吸をすると、政府であった出来事を話し始めた。
◆◇◆
遡る事数時間前、審神者政府──
長門の担当官の一人である神成の許に、血相を変えた後輩の東が姿を現した。
現場監督の神成が、残業で夜遅くまで残っている事はザラにあるが、新卒の東は、部署の先輩の計らいで基本残業する事は滅多にない。
「東……？」
神成が怪訝な表情で東を顧みると、彼は廊下に誰も居ないのを注意深く確認し、執務室の扉を閉めた。
普段は好奇心旺盛な１０代をそのまま大人にしたような立ち振る舞いをする後輩が、珍しく注意深く警戒する事に違和感を覚えた。
ぱっと駆け寄って来た東は、神成に抱えていたファイルの中に隠し持っていた録音機をこっそり手渡す。切羽詰った表情で、何かに怯えている様にも見えた。
「東、取り敢えず座れ」
気を急いて得をする事は無いと後輩を宥めると、自分の机の隣に椅子を持って来て坐らせる。
「どうしよう……神成さん……。長門さんが……これ以上は……」
「落ち着け。何があった。誰も居ないから落ち着いて話せ」
後輩の背中を２,３回軽く叩き、暫くの間背中を擦ってやる。
東はぽつぽつと録音機を渡した理由と、切羽詰っていた状況、長門にこれからさせようとしている作戦内容も含まれているのを盗み聞いてしまったと話し始めた。
「政府の高級官僚が大声で話しているのを聞いちゃったんです……。長門さんの本丸を中心に審神者の師団を作り上げて……それで……」
「審神者の師団……？何のことだ？」
「僕も分かんないです……っ。でも兎に角何かの責任を全て長門さんに押し付けようとしてるのは解ったから……」
咄嗟に持っていた録音機で盗み聞いた内容を録音し、更にその内容が空恐ろしくなり、逃げるように残業をしていた神成の許に駆け込んで来たという。
東は神成に時々助けてもらいながら、長門に政府で聞いた事の全てをそのまま伝えた。
◆◇◆
「笑止」
長門は暫し腕組みをして東の話を聞いていたが、官僚の計画を一蹴するように鼻で嗤った。
「え……？」
「神職の審神者を師団に軍属させるなど、馬鹿馬鹿しい。戦争でも始める気ですか。ひょっとして、ＷＷ２時の日本に憧れてでもいるんですか、気狂いめが」
全てを一蹴するような嘲笑が含まれた口調で、長門は辛辣に吐き捨てる。この非常事態に中二病全開の餓鬼のような戯言を抜かすな虚け、と続けると、彼は深呼吸して伏せた双眸を開く。
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大日戦(プロフ) - ミリアさん» とうらぶのクロスオーバーでしたら千銃士という作品との物をpixivに2ちゃんねる風としていくらか投稿しております。 (2018年6月25日 1時) (
レス) id: e07552d661 (このIDを非表示/違反報告)
大日戦(プロフ) - ミリアさん» 返信遅れました。有難うございます。ジャンプは読んでないのでよく分からないです(汗 新作書く体力もないので今はこれを完結させることに心血注いでます。ご期待に添えず申し訳ありませんm(_ _)m (2018年6月25日 1時) (レス) id: e07552d661 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 凄く良かったです。続きが楽しみです。今後他の作品を作る予定があったら刀剣乱舞とコラボかトリップか転生したリボーンかKアニメかワンピースかワールドトリガーの作品が読んで見たいです。説明が下手ならすみません。これからも無理せず更新頑張ってください (2018年6月23日 14時) (レス) id: 673ec4ec31 (このIDを非表示/違反報告)
ロゼ(プロフ) - どんどんハマってくねんけど、夢主かっこいい。好きやわw (2017年12月3日 23時) (レス) id: 5d79736247 (このIDを非表示/違反報告)
大日戦(プロフ) - よよいさん» ここは暫く留守にしてpixivの方で加筆連載をしております。ストックが無くなり次第、こちらに戻ってきてこれの納得のいかないところを重点的に修正しようと思っている感じです。 (2017年11月15日 18時) (レス) id: b1d4cab38f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：大日戦 | 作者ホームページ：https://www.pixiv.net/member.php?id=16263880
作成日時：2017年7月1日 13時
