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それからくだらない話をしていたら
あっという間に時間が来た。
「渉くん…あともう少し此処に居れないの…?」
彼女にこんな顔させたくなかったな…
俺は『ごめん…今日じゃないとダメなんだ。』と答える。
「そう…だよね。
最後にあれだね!空気悪くしちゃってごめね?」
『大丈夫。A…向こうで待ってるからな。』
「私があっちに行くのは数十年後だよ。先に言っちゃうのは悲しいし止めたい。だけど、渉くんが決めたことだから…私は止めないよ!!」
『ありがとう。ずっと大好き』
「私も。」
俺は勢いよく大好きと言ってしまった。
彼女…Aは「私も」って言ってくれたが俺らは…もう………………………
そうやって俯いていると後ろから声をかけられ振り返ってみた
「お兄さん…何ひとりでさっきから話してるんじゃ…?」
『えっ、どういうことですか…おばあさん』
急におばさんに声をかけられて1人で話してると意味わかはないことを言う。
おばさんは「幻覚…か」と言って俺に背中を向けた。
俺はずっと幻覚を見ていたことに気づいた。
そこで、俺は偽物の彼女にお別れをする。
『A、最期まで一緒にいてくれてありがとう。』
”向こうで待ってるからな”
じゃなくて
”今からそっちに逝くね”
っと言って
俺は財布を取りだし片道切符を買い、黒列車に乗り込んだ_______
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作者名:とある少女 | 作成日時:2019年12月9日 0時