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その日は結局、スーパーから公園に移動するまでの間も、引っ越す引っ越さない問題でだいぶ揉めた。
目「だから、青木さんはそのままでいいんです。てかいてください。でなきゃ俺引っ越します」
A「理由謎だけど・・いいんじゃない。今度は会社から近いところにしなよ」
目「いや、自分引っ越したくないんで。だから青木さんが直してください」
舐めプ目黒くんのなかなか横暴な口ぶりに混乱する。
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A「・・なんでそんなに言うの」
目「俺が見たいから」
男ウケ抜群の今の姿より、ジャージスッピンド近眼のブス姿を見たいと言う、イケメン目黒くんは、やっぱり相当な物好きなんだと思う。
A「アレは本当に、人に見せちゃダメなの。ダメなやつだったの」
目「なんでですか」
A「眼鏡で目が小さいから」
目「可愛いですよ」
A「可愛くないです」
目「可愛いです」
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目「今も、マジで可愛いですけど」
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目「なんつーか・・着飾ってない方が、レア感あって、ラッキーって思うっつーか。
男ってそういうの好きなの。知ってます？」
目黒くんが私を見つめて、いたずらに笑う。
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知ってる。
そう言う男が、本気で着飾ってない女を想像出来ていないのも、知ってる。
・・本気で着飾ってない、私を見た後で。
心からそう言える、目黒くんという人は、逸材だ。
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A「・・分かったよ、じゃあ、もう」
一歩も譲らず諭し続けてくる目黒くんに、何だかもうよく分からなくなって、諦めてしまった。
目「っしゃ」
・・小さくガッツポーズした目黒くんは嬉しそうで。
異性からの軽蔑とか、女子としてのコンプレックスとか、そういうもので素の自分に抱いてきた嫌悪感が、ほんの少し、軽くなる。
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目「焼き鳥屋、いつ行きます？」
A「いつでもいいよ」
目「明日は？」
A「平気だと思う」
目「じゃあ、明日。俺スッピン期待していいですか？」
A「いや、流石に化粧させて・・」
目「ははっ笑」
目黒くんが口に手を当てて笑う。
何だろう。目黒くんと話していると、男だとか、女だとか、そういう次元じゃなくて、人と人として話している心地がして気が楽。
・・こんなに目黒くんを意識した格好をしても、それよりも私が気を張っていることを見抜いて不満がったり。
無邪気に笑う目黒くんを見て・・目黒くんはきっと、私に女を求めていないんだな、と思った。
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Emi(プロフ) - この作品すごく好きなのですが、もう更新されませんか？ (6月25日 21時) (
レス) @page36 id: 0a1f78866d (このIDを非表示/違反報告)
ぶたこ(プロフ) - まどろんさん» こちらこそ読んでくださってありがとうございます！とても嬉しいです泣。 (2023年3月4日 4時) (レス) id: a24fabd0e7 (このIDを非表示/違反報告)
ぶたこ(プロフ) - シラユキ。さん» ありがとうございます泣。またちょくちょく更新できるように頑張ります^^ (2023年3月4日 4時) (レス) @page31 id: a24fabd0e7 (このIDを非表示/違反報告)
まどろん(プロフ) - めちゃくちゃ面白くて、最高です！！！こんなに楽しく見れた作品は久々でテンション上がりまくりです！ありがとうございます！ (2023年3月1日 22時) (レス) @page30 id: 751e143123 (このIDを非表示/違反報告)
シラユキ。 - 何周もしちゃいます…何回読んでもドキドキしちゃってます…！これからも頑張ってください！ (2023年3月1日 20時) (レス) @page30 id: c787a593b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぶたこ | 作成日時：2022年10月24日 5時
