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俺も安達さんと話すの初めてやったから、軽く挨拶したんやけど・・2人の興味は完全にめめに向いとって。
白鳥ちゃんも明らか『お前邪魔』な空気出してくるもんやから、ちょっと離れたところでカメラ弄っとるフリしてた。
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安「よかったら今度、ウチの彼氏と4人で遊ばない?」
どんな流れやったか知らんけど、安達さんがそう言って、さすが秘書課やなと思う綺麗な笑顔をめめに向けた。
白「えっ、楽しそう〜!」
白鳥ちゃんはあくまで、安達さんからの突然な提案ってふうに見せかけとるけど、きっと安達さんがそんなこと言うてくれる予想はしてたんやろうな。うさぎさんみたいに白い頬を紅潮させて、期待した目をしてる。
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ホンマに仲良いか知らん、お互いのステータスを上げる為に一緒におる、外面の良い女友達連れて。
その子使って、暗に『ダブルデート』を人づてに誘ってくる。
めめの嫌いな、『そういう女』の地雷をことごとく踏み当てる白鳥ちゃんに・・めめの目が、濁る。
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・・あぁ。・・アカンなコレ。
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目「俺、白鳥さんとそんな仲良くないんで」
ぴしゃりと壁を作るような声色に、白鳥ちゃんの笑顔が固まった。
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瞬間流れた気まずい空気を読むこともせず、めめはブブ、と震えた携帯の通知をチラッと見た途端、黒目を大きくして、どこかに電話しに行こうとする。
・・青木さんやな。すぐに察する俺。
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目「あ、康二、白鳥さんと仲良いですよ」
最後、傍にいた俺にてっっきとーな球を投げて、「じゃ」さっさとその場を立ち去っていく。
適当なんやけど、めめは白鳥ちゃんが嫌いなんやけど、白鳥ちゃんのことが好きな俺のことは好きやから、『青木さんに電話したい』としか頭にないめめなりに俺の背中を押したつもりなんは分かった。
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安「・・え、向井くん、サチと仲良いの〜?」
さすがの秘書課安達さんも顔を引きつらせながら、どうにか場を持たそうと俺にシフトチェンジしてきた。
向「仲?ええよ、たまに飲み行ったりしてる」
安「えっ、そうなんだぁ!ちょっとぉ言ってよぉ」
場を和ますように安達さんが白鳥ちゃんを小突く。
安達さんの目は、俺という助け舟が来てほっとしてるように見えた。
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そう見せかけて、微かに白鳥ちゃんを小馬鹿にしてる色も、見えた。
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Emi(プロフ) - この作品すごく好きなのですが、もう更新されませんか? (6月25日 21時) (レス) @page36 id: 0a1f78866d (このIDを非表示/違反報告)
ぶたこ(プロフ) - まどろんさん» こちらこそ読んでくださってありがとうございます!とても嬉しいです泣。 (2023年3月4日 4時) (レス) id: a24fabd0e7 (このIDを非表示/違反報告)
ぶたこ(プロフ) - シラユキ。さん» ありがとうございます泣。またちょくちょく更新できるように頑張ります^^ (2023年3月4日 4時) (レス) @page31 id: a24fabd0e7 (このIDを非表示/違反報告)
まどろん(プロフ) - めちゃくちゃ面白くて、最高です!!!こんなに楽しく見れた作品は久々でテンション上がりまくりです!ありがとうございます! (2023年3月1日 22時) (レス) @page30 id: 751e143123 (このIDを非表示/違反報告)
シラユキ。 - 何周もしちゃいます…何回読んでもドキドキしちゃってます…!これからも頑張ってください! (2023年3月1日 20時) (レス) @page30 id: c787a593b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぶたこ | 作成日時:2022年10月24日 5時