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店員さながら厨房から酒が出てくんのを待つフリして、明らか休憩してるめめに近づく。
向「もーちょっと楽しそうにせえや」
振り向いて、周りにおんのが俺だけやと分かると、あれでもまだ取り繕ってた方やったのか、めちゃくちゃげんなりした顔して項垂れた。
目「帰りてー・・」
向「うわっ、さいてーやな！白鳥ちゃん今日の為にどんだけ頑張ったと思ってんねん」
目「コレなかったら今頃Aさんと過ごせてんのにと思ったらマジで悲しくなってくる」
・・どうせ昨日も会っとったやろ。明日も、今日この後やって。暇があったら会うんやろ。
入社して半年、同期と仕事場でしか顔を合わせられへんかった中で、白鳥ちゃんが一所懸命準備して、ようやく実現した同期会より、Aさん、Aさん、Aさん。
彼女大好きやのは結構なことやけど、ここまで好きな人中心で思考回路が回って、それ以外は心底どうでもよくなるめめが・・俺は正直、あんまし理解できん。
空気読まずに無愛想にするとか、退屈そうなの態度に出すとか、どんだけワガママでガキやねんと思う。・・アカン、そんなこと普段思わへんのに。
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白「目黒くん」
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好きな女の子が、俺に目もくれず、隣のイケメンに駆け寄る笑顔をスローモーションで迎えるのは、もう慣れた。
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白「注文落ち着いてきたからあっちで一緒に飲もうよ」
青木さんよりも背の低い白鳥ちゃん必殺技の上目遣いで、ちょんとめめの袖を引っ張る。そんな技、俺はかけられたこともない。
白「ユリがね、目黒くんと話したいって、頼まれちゃった」
『ユリ』は、白鳥ちゃんが同期で1番仲良くしてる子で。ステータスを気にする白鳥ちゃんの隣にうってつけな美人さんで。スタイルが良くて、秘書課のニュースターで。
白鳥ちゃんが1番、マウントをとりたい子。
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白鳥ちゃんの後ろから『ユリ』こと安達さんが近づいてきて、キツめな目元とは裏腹に「目黒くんと向井くんだ〜」とふわふわした口調で手を振ってくる。・・これまたモテそうな子やな。
安「初めまして〜」
白「え、ユリ目黒くんと初めまして？」
安「そうなのー！サチからいつも目黒くんの話聞くからそんな感じしないけど笑」
白「え、ウソ意外〜！」
一見微笑ましい女子2人のじゃれ合いに見えて、バチバチのプロレス試合くらいハラハラな言葉の攻防戦を
無言で会釈しただけのでっかいイケメンが、冷めた面で見下ろしている。
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Emi(プロフ) - この作品すごく好きなのですが、もう更新されませんか？ (6月25日 21時) (
レス) @page36 id: 0a1f78866d (このIDを非表示/違反報告)
ぶたこ(プロフ) - まどろんさん» こちらこそ読んでくださってありがとうございます！とても嬉しいです泣。 (2023年3月4日 4時) (レス) id: a24fabd0e7 (このIDを非表示/違反報告)
ぶたこ(プロフ) - シラユキ。さん» ありがとうございます泣。またちょくちょく更新できるように頑張ります^^ (2023年3月4日 4時) (レス) @page31 id: a24fabd0e7 (このIDを非表示/違反報告)
まどろん(プロフ) - めちゃくちゃ面白くて、最高です！！！こんなに楽しく見れた作品は久々でテンション上がりまくりです！ありがとうございます！ (2023年3月1日 22時) (レス) @page30 id: 751e143123 (このIDを非表示/違反報告)
シラユキ。 - 何周もしちゃいます…何回読んでもドキドキしちゃってます…！これからも頑張ってください！ (2023年3月1日 20時) (レス) @page30 id: c787a593b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぶたこ | 作成日時：2022年10月24日 5時
