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目「俺、Aさんが思ってるよりワガママだから」
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夜の静かな空気に、目黒くんの声が通る。
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目「俺のこと、ちゃんと特別扱いしてください」
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・・そう、穏やかに微笑む目黒くんは、どうしてこう・・色気が、あるんだろうか。
A「・・十分特別だよ。・・だって、私こんな、外でくっついたり・・したことない」
目「・・俺も、外でキスとかしたことないです」
A「そうなの？」
目「うん。コレが初めて」
言った傍からちゅっとキスされて「にかいめ」とクスクス笑う。
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見つめる、目黒くんの瞳が蕩けて、溢れそう。
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目「・・Aさんち、行っていい？」
・・腰に触れる、目黒くんの手が熱い。
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A「・・私の家、壁薄いから・・」
本当に私の家って、隣のおっちゃんのクシャミとか余裕で聞こえる程だから
この時間に行っても自由にお喋りできないよって意味だったのに、「何想像してんの？」と笑われて、途端に顔が熱くなった。
目「えっろ」
A「違うっ・・ふつーに話したりもできないって意味で！」
無意識に下心丸出しで恥ずかしい。そんなつもりないと言いつつ、そんなつもりなきゃ『壁薄い』なんて言い訳、口から出ないだろうに。
目「はいはい。俺んちにしましょうねー」
腰を抱いたまま、楽しそうに歩き始める目黒くん。
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ふと・・目黒くんの胸ポケットでスマホが震えた。
私に触れてる反対の手で取り出して、画面を確認した目黒くんが、おもむろに私に見せてくる。
画面に浮かぶ『白鳥サチ』の文字。・・白鳥さんか。目黒くんって名前初期設定から変えないタイプなんだな。
A「・・？出ていいよ。仕事の内容かもしれないし」
目「こんな時間に仕事の電話来ます？笑」
A「・・まぁ滅多に来ないけど・・緊急だったら大変だよ」
目「きっと同期会の話ですよ」
A「あぁ・・まだ出来てないんだ？」
目「なんか割と大人数集まるんで、上に申請とかあるらしくて。コロナで」
A「あーね」
それにしたって出てあげればいいのに、目黒くんは途端につまんなそうな顔で、震えるスマホをそのまましまった。
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A「・・出なくていいの？」
目「Aさん、俺といる時康二から電話来たら、出ます？」
A「出るけど」
目「・・・」
A「おーよちよちー」
無言でまた泣き真似をするから、笑って頭を撫でてあげた。
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Emi(プロフ) - この作品すごく好きなのですが、もう更新されませんか？ (6月25日 21時) (
レス) @page36 id: 0a1f78866d (このIDを非表示/違反報告)
ぶたこ(プロフ) - まどろんさん» こちらこそ読んでくださってありがとうございます！とても嬉しいです泣。 (2023年3月4日 4時) (レス) id: a24fabd0e7 (このIDを非表示/違反報告)
ぶたこ(プロフ) - シラユキ。さん» ありがとうございます泣。またちょくちょく更新できるように頑張ります^^ (2023年3月4日 4時) (レス) @page31 id: a24fabd0e7 (このIDを非表示/違反報告)
まどろん(プロフ) - めちゃくちゃ面白くて、最高です！！！こんなに楽しく見れた作品は久々でテンション上がりまくりです！ありがとうございます！ (2023年3月1日 22時) (レス) @page30 id: 751e143123 (このIDを非表示/違反報告)
シラユキ。 - 何周もしちゃいます…何回読んでもドキドキしちゃってます…！これからも頑張ってください！ (2023年3月1日 20時) (レス) @page30 id: c787a593b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぶたこ | 作成日時：2022年10月24日 5時
