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会社と違う見た目に、軽蔑の目を向ける元彼。
会社で必死に隠してる、甘ったれたマイナス思考に、離れていく同僚。
恋愛において、人として、減点にしかならないことを、身をもって知っていて。
知っていて、直す気はなくて。それが素だから。直せなくて。
だから、せめて、見られてはいけなかった。
隠すしかできない、自分の素が、嫌だった。
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目「・・前髪、ちょんまげにしてるの」
A「？うん」
目「顔にめっちゃ当たってて、今」
A「え」
目「くすぐったくて。すげぇ可愛いなって、思ってます」
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目「青木さんがいま、言おうとしてること。俺全部
愛せる自信あります」
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けど。・・目黒くんといたら、何でもいいような気がしてきてしまう。
嫌だった素の自分も、悪くないような気がしてしまう。
だめだね。
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だめだけど、心は、あったかいよ。
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A「・・ありがとう」
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A「私も。・・目黒くんのこと
全部、愛せるようになりたい」
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A「・・好きです。目黒くん」
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目黒くんの腰に、そっと腕を回した。
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ぎゅぅっと抱き締める力が強まって、掛けてる眼鏡が歪む。
目「青木さん、俺の彼女ですか？」
A「・・彼女、です。・・彼氏ですか？」
目「彼氏です。めっちゃ青木さんの彼氏です。うわマジで嬉しい・・」
目黒くんが一気に脱力して、肩に顔を埋められる。
・・今日告白するつもりで居てくれたのかな。私とすれ違わないように、スーツのまま来たのかな。可愛い。
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目「Aさん」
A「・・呼び方変えるの？」
目「ずっとAさんって呼びたかったんです。ダメですか？」
A「ううん、嬉しい」
目「可愛い」
A「可愛くないです」
目「可愛いです」
A「・・・蓮くんの方が、可愛いです」
目「・・・あーマジ、生きててよかった〜」
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強く抱き締められすぎて、眼鏡が外れて。直そうともぞもぞしてたら、カシャンと音を立てて地面に落ちた。
目「え！？」
目黒くんが慌てて謝りながら拾ってくれて、掛け直してくれる。
ぼやけた視界からくっきりした世界で、目黒くんが甘い瞳で私を見つめてる。
目「眼鏡ないと何も見えないのも、可愛いです」
A「・・も、いい」
目「ふはは笑」
ド近眼の眼鏡も、目黒くんに掛けられると、まるでティアラみたい。・・なんつって。
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小話、廊下自販機横のベンチにて〜褒められた康二くん編〜→←＊
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Emi(プロフ) - この作品すごく好きなのですが、もう更新されませんか？ (6月25日 21時) (
レス) @page36 id: 0a1f78866d (このIDを非表示/違反報告)
ぶたこ(プロフ) - まどろんさん» こちらこそ読んでくださってありがとうございます！とても嬉しいです泣。 (2023年3月4日 4時) (レス) id: a24fabd0e7 (このIDを非表示/違反報告)
ぶたこ(プロフ) - シラユキ。さん» ありがとうございます泣。またちょくちょく更新できるように頑張ります^^ (2023年3月4日 4時) (レス) @page31 id: a24fabd0e7 (このIDを非表示/違反報告)
まどろん(プロフ) - めちゃくちゃ面白くて、最高です！！！こんなに楽しく見れた作品は久々でテンション上がりまくりです！ありがとうございます！ (2023年3月1日 22時) (レス) @page30 id: 751e143123 (このIDを非表示/違反報告)
シラユキ。 - 何周もしちゃいます…何回読んでもドキドキしちゃってます…！これからも頑張ってください！ (2023年3月1日 20時) (レス) @page30 id: c787a593b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぶたこ | 作成日時：2022年10月24日 5時
