1番近いのは ページ20
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向井くんと話せた日の夜。いつも通りスッピン眼鏡で買い物をしてスーパーを出ると、スーツ姿の目黒くんがいた。
壁に寄りかかる目黒くんの横に、ワンコのリードを括り付けるポールがある。
私に気づくと、ふにゃあと笑って寄ってきた目黒くんを見て・・ご主人様が買い物から帰ってきて喜ぶワンコが見えた。
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A「・・なんでスーツ？」
目「残業で遅くなっちゃったんで、そのまま来ました」
A「そうなんだ。これから買い物？」
目「いや」
A「・・ん？」
口ごもる目黒くんと、数秒目が合う。
・・なんか私ってこんなに目黒くんと身長差あったっけ。めちゃめちゃ見上げているのだが。私がいまヒール履いてないからか。
目「・・持ちます」
A「え・・ありがとう」
持っていた買い物袋を奪われて、何となく帰る方向に歩き始める。
『大丈夫、持てるよ』とか言った方がよかったのかもしれないけど・・今日はお米を買ってしまったので正直ありがたい。
私持ってて指先ちぎれそうだったのに、目黒くんサラッと持てちゃってかっこいいな。
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地元とはいえ、スーツでキラキラ輝いてる目黒くんの隣を、スッピンジャージ眼鏡で歩くことに抵抗がなくなっている自分が恐ろしい。
目「康二、『青木さんに褒められた』つってめっちゃ嬉しそうにしてました」
A「・・筒抜けだね」
目「アイツ俺には口軽いんで・笑」
本当に仲良いんだな。ずっと喋ってるもんな。
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目「・・いいなー」
真下を向いてた目黒くんがグンっと上を向いて、喉仏が大きく動く。
目「俺も青木さんに褒められたい」
A「・・目黒くんに関しては、適宜お伝え出来ているつもりなんですが」
目「康二が褒められたんで、俺も褒められたいなって。
青木さんが誰かを褒める度、俺も褒められたい」
・・それは、ご主人様がよそのワンコを撫でると嫉妬する愛犬、的な感情だろうか。
たまに出る目黒くんの謎理論がよく理解出来ないまま、何か欲するように見つめてくる視線を横目に感じる。
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A「・・重いのに、荷物持ってくれるの、えらいね」
取り急ぎ褒められるものを探して、目黒くんが持ってくれてる買い物袋を、カサ。と摘んだ。
目「めっちゃ可愛い」
A「よく分からないです」
目「今の。『えらいね』って、言い方めっちゃ可愛いです」
ちょっと、だいぶ物好きな目黒くんが、褒められて興奮している。
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Emi(プロフ) - この作品すごく好きなのですが、もう更新されませんか？ (6月25日 21時) (
レス) @page36 id: 0a1f78866d (このIDを非表示/違反報告)
ぶたこ(プロフ) - まどろんさん» こちらこそ読んでくださってありがとうございます！とても嬉しいです泣。 (2023年3月4日 4時) (レス) id: a24fabd0e7 (このIDを非表示/違反報告)
ぶたこ(プロフ) - シラユキ。さん» ありがとうございます泣。またちょくちょく更新できるように頑張ります^^ (2023年3月4日 4時) (レス) @page31 id: a24fabd0e7 (このIDを非表示/違反報告)
まどろん(プロフ) - めちゃくちゃ面白くて、最高です！！！こんなに楽しく見れた作品は久々でテンション上がりまくりです！ありがとうございます！ (2023年3月1日 22時) (レス) @page30 id: 751e143123 (このIDを非表示/違反報告)
シラユキ。 - 何周もしちゃいます…何回読んでもドキドキしちゃってます…！これからも頑張ってください！ (2023年3月1日 20時) (レス) @page30 id: c787a593b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぶたこ | 作成日時：2022年10月24日 5時
