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朝イチのミーティングのために会議室に行くと、そこにはまだ向井くんしかいなかった。
向「お、つかれさまです・・！」
各テーブルに資料を分けていた向井くんの手が、私を見てブルゥ！と震える。
A「お疲れ様です」
向「あ、あは、急に背後おるんでビビりました笑」
・・そう苦笑する向井くん。
その言葉は本当だろうけど、私じゃなかったらそんなにビビらんのではないか。とか考えてしまって、傷ついた。勝手に。
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自分の席に荷物を置いて、資料の分配を手伝う。
向「えっ、青木さんええですよ！そういうのは下っ端の俺がやりますんで」
前に積まれてる資料を手に取った途端、向井くんが慌てて飛んで来た。
止めようとしてくる向井くんが思ったより近くに来て、私を怖がっていると思わしき向井くんの顔が前代未聞に近くて、ドキュゥ！と緊張が襲う。
A「・・・2人しかいないのに、ここで私だけ座ってるのもおかしいと思う」
緊張が襲って、条件反射で『当たり障りないこと』を口走ってしまった。
真顔の私に、向井くんは案の定「あ・・はい・・すんません・・」と耳を垂らしてしまって、ギャー！違う！！そうじゃない！！！と素の私が悶える。
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ピラ。ピラ。テーブルに紙を置く音だけが虚しく響く。
向井くんと2人きりになるの、初めてだな。
・・次こんな状況になるのなんて、いつになるんだろう。
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A「・・・この間、私チェックさせてもらったやつ、上からオッケー出たんだってね」
向「え、あ・・はい！おかげさまで」
思い切って口を開くと、一瞬『俺に話しかけてんの？』な空気が流れて心折れかけたけど、拾ってくれてホッとする。
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向「・・申し訳ないです、いつもホンマ、ミスばっかで」
・・私の顔も見れずに、俯いて言う向井くんに、胸が苦しくなった。
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A「・・そんなことないよ。
私が新人の時より、向井くん・・すごく、頑張ってると思う」
語弊を気にして、『私なんか』が邪魔して、上から目線な今の言葉を省みたくなる衝動を抑える。
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目『それ、そのままアイツに言ってやってください』
そのまま言えばいいって、言ってくれた。目黒くんの顔だけを思い浮かべて、目黒くんの言葉だけを頼りにして、口を動かす。
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Emi(プロフ) - この作品すごく好きなのですが、もう更新されませんか？ (6月25日 21時) (
レス) @page36 id: 0a1f78866d (このIDを非表示/違反報告)
ぶたこ(プロフ) - まどろんさん» こちらこそ読んでくださってありがとうございます！とても嬉しいです泣。 (2023年3月4日 4時) (レス) id: a24fabd0e7 (このIDを非表示/違反報告)
ぶたこ(プロフ) - シラユキ。さん» ありがとうございます泣。またちょくちょく更新できるように頑張ります^^ (2023年3月4日 4時) (レス) @page31 id: a24fabd0e7 (このIDを非表示/違反報告)
まどろん(プロフ) - めちゃくちゃ面白くて、最高です！！！こんなに楽しく見れた作品は久々でテンション上がりまくりです！ありがとうございます！ (2023年3月1日 22時) (レス) @page30 id: 751e143123 (このIDを非表示/違反報告)
シラユキ。 - 何周もしちゃいます…何回読んでもドキドキしちゃってます…！これからも頑張ってください！ (2023年3月1日 20時) (レス) @page30 id: c787a593b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぶたこ | 作成日時：2022年10月24日 5時
