褒めたら伸びる子 ページ15
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向「すみませんでした・・！！」
向井くんが、オフィスに響き渡る声で頭を下げてきて
勘弁してくれ、と思う。
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目黒くんと向井くんに任せられたお仕事。上司に回す前の最終チェックが私だったもので、ミスを何点か見つけた。
以前目黒くんが、用がある時は『今度から俺らが青木さんの席行くんで、名前呼んでください』と言ったので
自席から「向井くん、目黒くん」と呼んでみると、2人同時にパソコンから顔を上げるのが可愛い。
A「ちょっといい？」
目「はい」
真顔でそそくさやって来る目黒くんと
向「・・はい」
・・その後ろを、『怒られるんや・・』と書かれてる顔でついて来る向井くん。
新人ならやりがちなミスばっかりだったけど、このまま通っていたら大事にもなりかねないし、今後のためにと思って、心を鬼にして指摘した。
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席行って私だけ立ったまま話すのも高圧的だしなと思ったんだけど、私だけ座りながら話すのも、これはこれでなんというか。
A「今回はこっちで直しておくので、同じミスはしないようにしてくれたら」
向「はい・・ほんとにすみません・・」
・・結果的に私に立たされている向井くんが、泣きそうな顔で俯くのを見上げて、心が折れそうになる。
目「以後気をつけます。教えてくれてありがとうございました」
対して隣の目黒くんは、ダメージ1つ受けてない舐めプフェイス。
そりゃ、スーパーで面白くない一発ギャグかました人に怒られても、何も響かないですよね。
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向「もう無理やぁ」
その日の昼休憩も、いつかと同じように、廊下の自販機横のベンチでイチャついている目黒くんと向井くんを見た。
向「俺一生青木さんに褒められへん・・」
・・2人とも目立つんだから、そんなオフィスの入り口でプライベートな話を繰り広げちゃったら、悪い女子たちに聞かれると思う。私とか。
目「俺この前、康二とやったプレゼン褒めてもらった。すごく良かったって」
向「えぇ！？ほんま！？え、それって俺も？」
目「いや・・？俺だけだったかな・・？」
向「なんでよぉ！！」
反応をからかって笑う目黒くんに、向井くんが怒ってポカポカ肩を叩く。
2人の関係性があるから杞憂だろうけど、目黒くんの言葉を向井くんが本気にしてないかハラハラする。
『目黒くんだけ褒めた』なんて・・素直に伝えられるのが目黒くんってだけで、そんなつもり、全くない。
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Emi(プロフ) - この作品すごく好きなのですが、もう更新されませんか？ (6月25日 21時) (
レス) @page36 id: 0a1f78866d (このIDを非表示/違反報告)
ぶたこ(プロフ) - まどろんさん» こちらこそ読んでくださってありがとうございます！とても嬉しいです泣。 (2023年3月4日 4時) (レス) id: a24fabd0e7 (このIDを非表示/違反報告)
ぶたこ(プロフ) - シラユキ。さん» ありがとうございます泣。またちょくちょく更新できるように頑張ります^^ (2023年3月4日 4時) (レス) @page31 id: a24fabd0e7 (このIDを非表示/違反報告)
まどろん(プロフ) - めちゃくちゃ面白くて、最高です！！！こんなに楽しく見れた作品は久々でテンション上がりまくりです！ありがとうございます！ (2023年3月1日 22時) (レス) @page30 id: 751e143123 (このIDを非表示/違反報告)
シラユキ。 - 何周もしちゃいます…何回読んでもドキドキしちゃってます…！これからも頑張ってください！ (2023年3月1日 20時) (レス) @page30 id: c787a593b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぶたこ | 作成日時：2022年10月24日 5時
