ご褒美ください ページ13
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そこから、目黒くんはプレゼン準備に忙しそうで。次にスーパーで遭遇したのは、向井くんとのプレゼンが大成功を収めた翌日だった。
目「わっ！」
A「ぎゃっ！」
ジャージにスッピン眼鏡姿で、白菜の鮮度を選りすぐっていたところに、突然耳元で声を出して驚かされる。
白菜ごとぽーんと飛び跳ねた私を見て、舐めプ目黒くんはお腹を抱えてケラケラ笑った。
A「最悪・・」
目「出た最悪」
A「この歳になると心臓にくるの。良くないよ」
目「そんな歳変わんないでしょ笑」
プレゼンが終わって肩の荷が降りたのか、いつもよりテンションが高くて可愛い。
今日は奮発するつもりなのか、目黒くんの買い物カゴには、国産牛のパックが煌々と輝いている。
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A「プレゼンお疲れ様です」
目「あざっす。やっと終わりました」
A「すごく良かったよ」
目「マジすか？」
A「マジす」
どうやら目黒くんも今日は鍋にするらしい。調味料コーナーに並んで鍋の素を選ぶ。
目「・・じゃあ俺、青木さんからご褒美欲しいな」
A「・・・えっ」
その場でしゃがんで、一番下の棚の『あごだしつゆ』に手を伸ばしていた目黒くんが、私を見上げて意地悪く笑う。
A「じ、実現可能なものであれば・・」
断らなかった私に目黒くんはすんっと真顔になって、棚に並ぶ『あごだしつゆ』を真剣に見つめながら、顎に手を添えてしばらく考えこんだ後
「一発ギャグとか」とほざいた。
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A「え゛」
目「あります？一発ギャグ」
A「・・・・・・・あ。え、じゃあ」
目「おっ」
立ち上がった目黒くんの真正面に向き直り、眼鏡越しに目を合わせたまま、びょーんと眼鏡を顔から遠ざける。
近眼な眼鏡を遠ざけるほど、にょーんと目が小さくなる。ただそれだけ。
目黒くんは目が合ったまま数秒固まった後、ようやく意味を理解したのか、「あはっ！」と声を出して笑ってくれた。
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Emi(プロフ) - この作品すごく好きなのですが、もう更新されませんか？ (6月25日 21時) (
レス) @page36 id: 0a1f78866d (このIDを非表示/違反報告)
ぶたこ(プロフ) - まどろんさん» こちらこそ読んでくださってありがとうございます！とても嬉しいです泣。 (2023年3月4日 4時) (レス) id: a24fabd0e7 (このIDを非表示/違反報告)
ぶたこ(プロフ) - シラユキ。さん» ありがとうございます泣。またちょくちょく更新できるように頑張ります^^ (2023年3月4日 4時) (レス) @page31 id: a24fabd0e7 (このIDを非表示/違反報告)
まどろん(プロフ) - めちゃくちゃ面白くて、最高です！！！こんなに楽しく見れた作品は久々でテンション上がりまくりです！ありがとうございます！ (2023年3月1日 22時) (レス) @page30 id: 751e143123 (このIDを非表示/違反報告)
シラユキ。 - 何周もしちゃいます…何回読んでもドキドキしちゃってます…！これからも頑張ってください！ (2023年3月1日 20時) (レス) @page30 id: c787a593b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぶたこ | 作成日時：2022年10月24日 5時
