男とか女とか ページ11
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一度家に帰ると言った手前、オフィスカジュアルのまま行くわけにはいかなくて、結局バチバチの『女の子の部屋着』に着替えた。
足が細く見えるレギンスに、ワンピースになるほど大きめのパーカーを羽織る。
髪を緩く2つ結びにして。ちょっとチークとリップだけ足そう。伊達眼鏡・・は、いいか。食べる時邪魔だし。
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いつもの公園に行くと、目黒くんは入口の柵に腰かけてスマホをいじっていた。
ダメージジーンズからは細い膝小僧が丸出しで、黒のトレーナーの上に羽織ったナイロンジャケットは、モデルさながら肩からずり落ちている。
こっちから声をかける前にパッと顔を上げて私に気づくと、嬉しそうに笑って、ジャケットのポケットに手ごとスマホを突っ込みながら近づいてきた。
目黒くん、スーツ脱ぐと本当に若いな。・・ついこの前まで大学生だったんだから当たり前か。
A「ごめんねお待たせ」
目「俺も今来ました」
モテメンの決まり文句を頂戴し、焼き鳥屋まで並んで歩く。
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目「可愛いですね」
私の全身をぐるっと見下ろして、明らかに詐欺スタイルだと分かっている顔で、舐めプ目黒くんが笑う。
A「・・やっぱり、目黒くんもこっちの方がいいんじゃん」
目「そりゃあ、自分の為にお洒落してきてくれたら、嬉しくない男いないですよ」
一体どんな恋愛をしてきたら、若干22歳でこんな台詞を気取らずに言えるイケメンが爆誕するのだろう。
ご両親の教育？1回余命ウンヶ月の花嫁と大恋愛でもした？人生何回目？
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目黒くんオススメの焼き鳥屋は、確かに美味しかった。
カウンター席で目黒くんの顔を直視しなくて済むし、少しお酒も入って、社内では考えられないほど緩みきった思考で会話を展開した。
目黒くんは意外と食べ方がわんぱくで、大きな一口でご飯を食べた後、頬袋を膨らませたまま、店員さんに焼き鳥の注文をしていた。
A「ごちそうさまでした」
お会計〜と思って財布を漁っていると「え、何してんすか」と目黒くんが横から手首を掴んでくる。
A「ん？お会計」
目「俺がやるんで」
「すいません」通りかかった店員さんにクレジットカードを渡して、会計を済ませてしまう目黒くん。
A「え。奢るのに。割り勘でいいの？悪いね〜」
「けど私現金持ってなくてさ〜ペイペイでいい？」目黒くんに掴まれてない方の手でスマホを開くと、今度はスマホごとガッと掴まれて膝に下ろされた。
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Emi(プロフ) - この作品すごく好きなのですが、もう更新されませんか？ (6月25日 21時) (
レス) @page36 id: 0a1f78866d (このIDを非表示/違反報告)
ぶたこ(プロフ) - まどろんさん» こちらこそ読んでくださってありがとうございます！とても嬉しいです泣。 (2023年3月4日 4時) (レス) id: a24fabd0e7 (このIDを非表示/違反報告)
ぶたこ(プロフ) - シラユキ。さん» ありがとうございます泣。またちょくちょく更新できるように頑張ります^^ (2023年3月4日 4時) (レス) @page31 id: a24fabd0e7 (このIDを非表示/違反報告)
まどろん(プロフ) - めちゃくちゃ面白くて、最高です！！！こんなに楽しく見れた作品は久々でテンション上がりまくりです！ありがとうございます！ (2023年3月1日 22時) (レス) @page30 id: 751e143123 (このIDを非表示/違反報告)
シラユキ。 - 何周もしちゃいます…何回読んでもドキドキしちゃってます…！これからも頑張ってください！ (2023年3月1日 20時) (レス) @page30 id: c787a593b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぶたこ | 作成日時：2022年10月24日 5時
